映画「ノマドランド」ヴァンで漂流する高齢労働者たちの話し

友人たちの間で話題になっていて、トキマルお前ノマドだろ、見ておいたほうがいいよ。と言われたので行ってきました。

しかも土曜日の朝7:20から。

いくらなんでも早すぎるとは思いましたが、内容と映像は土曜の朝にとてもふさわしいものでした。いや、しかし早い。

公開時から気になってはいたんです。

タイトルからなんとなく、ゆるーくノマド生活を送る人たちの話しか、Into the wild的な話しかと思っていましたが、そのどちらでもありませんでした。

ジェシカブルーダーの「ノマド 漂流する高齢労働者たち」が原作です。その名の通り、季節労働をしながらアメリカ国内をヴァンでホッピングする高齢者たちの話しでした。手持ち多め、自然光。今のアメリカの問題をドキュメンタリー的に描いています。

主人公のファーン演じるフランシス・マクドーマンドがずっと悲しい目をしているのが印象的でした。笑う時も目に悲しさを宿したままなのです。彼女の演技とアメリカ西部の大自然に全てをもって行かれた感じです。

この作品はベネチア・トロント・ゴールデングローブ・アカデミーと、数ある賞を受賞しています。

ファーンが姉の家族たちに言われる
「あなたみたいに皆は身軽じゃないんだから」

という言葉と、ノマドランドの人たちが別れ際に言う
「See you down the road」(またどこかで会おう)

が心に残りました。

僕もこれから”さようなら”は言わないようにします。

さて、9時に映画が終わって朝の渋谷を歩いて、家についてコーヒーを作っている時、自分のやっている生活と行為もnomadlandの方々の生活とさほど変わらないのかもしれないなと思いました。

VAN生活ではないものの、山小屋のような小さなペントに住み、ミルに豆に一口ガスコンロにケトル、それからベッドと椅子と机。手に届く範囲に全てのものがあって、今こうしてコーヒーを作っている。ノラ・ジョーンズのsunrise(Live ver)が小さくかかっている。

いろんな仕事をしながら、写真を撮って、文章を書いて、山に入って、移動して(今は主に九州との行き来)、最近は家まで捨てようとしている。

全くアメリカンスピリッツは無いのだけれど、なんとなく共感できるところがる。映画と違うところは、近隣のミニマリストたちと心の交流がないことかな。ミニマリストだけでなく、今は多くの人々のあいだで心の交流が失われていると感じます。

しかしどんな生き方でも生活でも、ファーンみたいに誇りと自信をもって、自由にいきたいものですね。

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