他人のホッピー論

 少しキャラメルのような風味があるけれど、なんだかぱっとしない。

 初めてホッピーを飲んだ時はそんな印象だったと思います。東京に越してきてから、よくみんな飲んでいるよなぁと思っていましたが、東京・神奈川・埼玉で消費の8割を占めているそうです。どうりで他で見かけないわけですよね。元々はビールの代用品として飲まれていたものが、今ではすっかり下町系居酒屋の基本メニューとなっております。
 先日、友人と世田谷の小料理屋で食事をしている時に新たな発見がありました。その方はいつものごとくホッピーを飲んでいました。外一中三(そと一本で、なかを3回お代わりできる分量で作ること)で淡々と進める彼に僕はこう聞いたのです。
「何が良いの、ホッピーの」
 低カロリーでプリン体ゼロ、ということくらいは知っていたので、そのような答えが返ってくるのだろうと思っていましたが、それは意外にもロジカルなものでした。
「ベースが焼酎やさかい、刺身でもフライでも何でもいけるんや。焼酎とビールのええとこどりっちゅうかな。焼きそばは知らんけど、多分いける。これがビールやったら、刺身なんかもうあかんで。遅れて飲み会に参加しても、誰が何頼んでてもいけるんや」

 僕は瞬時にそれがハッピーな飲み物であることを理解しました。テーブルには、刺身の造りに、ツナサラダ、焼き鳥とあら煮が並んでいましたが、あろうことか僕はまだビールを飲んでいたのです。これには妙に納得し、次は最初からホッピーを注文してみようと思いました。ハッピー。

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