こんにちは、トキマルです。
雑誌「装苑」が来年5月より、隔月刊行になるようです。
装苑は文化服装学院が1936年に刊行した、服飾研究雑誌です。
意外にも歴史があるのですね。服飾研究誌としては国内初の雑誌だったようです。
文化服装学院の資本で成り立っているもの。関係者しか買わないのでとっくに廃刊してもおかしくない雑誌ですよね。RT @wwd_jp 「装苑」が来年5月に隔月刊化 https://t.co/FdwmxcVZKQ
— 田中 常丸 (@tokimarutanaka) August 1, 2017
いや「タレントやジャニーズ使わないともう売れないから」でいいじゃん。なんでカッコつけるかな。 https://t.co/8MppVwfsqT
— ®️yo ishikawa (@VANQUISHceo) 2017年8月1日
VANQUISHのRYOさんも。
少し失礼ではありますが、本音を吐きました。
しかし装苑は、一緒に並んでいる他の雑誌よりも、紙面に創造性があり、服飾への愛が感じられます。
日本はファッション誌/業界が「売ること」を前提とした、特殊な構造になっているので、真にクリエイティブなものは一つもありません。
どこもその暗黙の前提の中で、最良のものを創ろうと切磋琢磨している状態です。
コンビニがウィンドウ側の雑誌コーナーを縮小、転置するという状況になり、雑誌は本当の意味での終焉を迎えている最中です。
このtwitterで面白い点は、早い段階からWEBシフトしているWWDが、このニュースを報告していることにあります。
投稿することそれ自体が、皮肉にも、webの情報の速さや形式が紙媒体には及ばないことを露呈しているのです。
一方で「雑誌」という形態への愛から創られた媒体が生まれています。
上で述べたコマーシャリズムなファッション誌のカウンターカルチャーとして、今後二極化の流れになっていくと予想します。
MUSHPIT
ロンドン発、27歳の女性編集者、シャーロットとバーティによるインデペンデント誌。キッチュでガーリーに風刺的な要素をミックス。
LAW
こちらもロンドンで、Jonathan Freedmanにより立ち上げられる。イギリスの美しい本質をドキュメントスタイルで提示する。
hot and cool
二人のファウンダーにより2010年に設立。意識されたナイーブさを含み、毎度美しいレイアウトと写真でエディトリアルが組まれる。
これらのインデペンデント誌は、どちらかといえば写真集的な扱いに近く、アーカイヴ性があります。
そういう意味では、webの構造と本質的な親和性があるとも感じます。
日本でもこのように、愛がありながら、きちんとファッションしている媒体が増えると良いですね。
上記の雑誌は代官山蔦屋書店 T-siteにて取り扱っています。
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