こんにちは、常丸です。
ライアン・マッギンレーがビギナーに向けて、旅写真の撮り方を紹介していたので日本語でまとめてみます。
Ryan McGinley’s Top Tips for Taking Stylish Travel Photos https://t.co/p3LAHraO9O
— 田中 常丸 (@tokimarutanaka) December 11, 2017
参照:https://www.vogue.com/article/ryan-mcginley-polaroid-travel-photography
ライアンはデビューから、超大御所写真家になった現在でも、年の5ヶ月はニューヨークで過ごし、それ以外は国内・海外中を移動しながら写真を撮っています。
彼はポラロイドやフィルムの印象が強いですが、実は制作にあたっては現在かなりデジタル派で、キャノンのカメラを使います。またiPhoneでも多くの写真を撮ります。インスタグラムでもiPhoneで撮られた写真の投稿が多いですね。
活動初期の1998年から2003年にかけては、イーストビレッジの自分のアパートに来る友人達をひたすらポラロイドで撮影していました。部屋中が友人のポラロイドで飾られていたそうです。
その後1999年に自己出版したZINE「The Kids Are Alright」が、その後2003年の世界最年少でのホイットニー美術館での展示へと繋がっていきます。それからの活躍は世に知られる通り。
ライアンによる旅写真を撮るポイントは、ビギナーも実践しやすいので、これからのホリデーシーズンで試す価値ありです。
1、鮮やかな色を追え
「秋になると、色を探すためにニューヨークのアップステートまで出かけるんだ。ただ車に乗って、道端に車を止めて、多分1日に50回くらい。ただ色に導かれるままにさ。何か面白いものに出会うと、停まって、写真を撮る」
2、光を探せ
「夕暮れの時間帯やマジックアワーの時間は、本当に美しくてパステルカラーの絵が撮れる」
3、フラッシュを再考せよ
「アイフォンでフラッシュを付けて撮るのが好き。使い捨てでチープな感じが出るから」
4、目をぼかして
「風景を賢く選んで、最初の二秒は瞼を瞑るようにしてぼんやりして対象を見るんだ。そうすると人物じゃなくもっとそのシェイプが見える。そのシェイプがフレームの中で良いバランスを取れているかを見る。これは面白い構図を構成するのに役立っている。」
5、賢く編集せよ
「色の調整に時間を使うことだ。僕はシャドーを少し持ち上げて、少しコントラストを加えて、ハイライトを少し下げる」
6、被写体と話そう。たとえ彼らをよく知っていても
「僕はたくさん撮るし、どの制作段階でもずーっと人と話してる。僕の撮影は、いわばセラピーと光を融合したエアロビクスみたいなもの。」
7、自然をみくびるな
「多くの予期しない失敗も起こる。問題を乗り越えるために、時間を使わなければならない。いつでもそれが、旅の価値になるから」
8、自分の好きなものを撮れ
「確実で誠意を持つ写真になる」

ライアン・マッギンレー使用のカメラ
「CONTAX T2」
ライアンのフィルム写真を生み出した名機。初期のモリッシーのライブ写真なんかはこれで撮られている。
「canon 5D」
トラベルシリーズ、ケーブシリーズでは、フィルムと併用してキャノン5D。
以降、多くの作品で使用されている。「一度の撮影で5台位を使い、ばしばし撮りまくる」とあるインタビューで語っている。後処理でフィルムの質感を出し、ギャラリープリントも制作している。
「iPhone」
そしてアイフォーン。まるでポラロイドの感覚で使っている様子。
写真集
「Whistle for the Wind」 2012
バンド、シガー・ロスのジャケットにもなった
「The Kids Were Alright」 2017
伝説のデビュー作のリイシュー版
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