写真周辺について考える日

年に1度だけやってくる審査員の仕事。人数に対しては広すぎる審査会場で12時間くらい写真について、あるいは表現全般、現代美術、ファインアート、古典絵画、モダニズムとポストモダン、コンテンポラリー、ブリコラージュ、ファッション写真、ポートレート、スチルライフと広告表現について考えていた。複数の視点があることで、どの次元にも移行可能性をもった議論は最終的な着地もままならないまま夜も深まったところで幕を閉じた。写真の仕事に関われるのをとても嬉しく思う反面、ただ写真を撮ってさえいればよかったあの頃を懐かしく思う。撮影機材を含めた周辺の業界を見渡せば、撮影というものがビジネスとして成り立たなくなるのも時間の問題であると共に、写真をより楽しめる世界が来る可能性がぼんやりと浮上する。それはすでに到来しつつあることも。新たなテクノロジーは道具を変え、新たな道具はマーケットを変え、新たなマーケットはそこで働く人々、フォトグラファーを変えていくのだろう。写真については日々思考しているが、これだけ長時間考える日はおそらく一年でこの日だけではないかと思いながら心地よい脳の疲労感を缶ビールで流して寝ることにする。ベッドに入る度にエアコンを掃除しなきゃと思い出して、全然掃除できる気がしない。

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