積極的に不幸になっていく

知らぬ間に増えるものの代表格と言えば、本とメールマガジンとレンズで、気づけば勝手に増殖しているから定期的に整理をしなければならない。今日はそんな日だった。自発的に、積極的に。キンドルで売っていない本というものがあるし、登録しなければサービスを受けられないメールマガジンというものがあるし、買って撮ってみなければ気の済まないレンズというものがある。それは誰のせいでもない。しょうがないことなのだ。無駄に来ていたメルマガを整理したらとてもスッキリした。とはいえ、その多くはすぐにピタッと止まるものではなく、閉まりの悪い水道の蛇口みたいにポタポタとしばらく余韻が来る。スマホのアプリの通知は全てオフにしている。緊急の連絡系以外はバッジも全てオフ。プッシュ型のノーティフィケーションなんてiPhoneが出てきてから生まれたものだ。それまではテレビ広告くらいしか刺激はなかった。これだけで集中力は高まり、人生でやりたいことにフォーカスできる。全然連絡も返さずにツイッターにはいつもいるじゃないかみたいに言われることもあるけれど、それもしょうがないことなのだ。身勝手に自分勝手に、より自己中心的に生きていく。照れないし非難も恐れない。堂々とする。周りとズレ続けていく。積極的に不幸になっていく先に幸福がある。それは人生をゆるく降りていくこととつながっている。