前回、アドビ先生の実験を開始したという話を書きました。
今日も昔持っていた本のタイトルが思い出せなくて、本棚の写真を検索しようと、ライトルームの検索ボックスへ
「book」と叩いてみたんだ。
すると出てくる出てくる。25000枚のゴミみたいな僕のPhoto Diaryから「本」が。
それは一見関連性の無いフラッシュバックを、脳内で無意識レベルに行ってしまった感覚。フロイト的と言えばそのままなんだけど、”確かに見てきた過去”と現在の接続がラップトップあるいはスマートフォンの中で手軽にできる。これは新体験。
全て見せれないのが惜しいけれど、AIが認識する「book」に少しの笑いと気味の悪さがありました。

確かに多くは本だけど。。

中には棚の写真もたくさん出てきて、ああ棚系は本棚とタグ付けられるんだと納得。

こちらは構図的に、確かに真ん中が背表紙に見える。アドビ先生に写真の見方を教わっているよう。
いやいや、これデュシャンの「階段を降りる裸体」でしょう。本からまさかのコンセプチュアルへ。
個人的にぐっときたのがこの2つ。
赤い紙と黄色い紙も「book」と認識した模様。
黄色はパリの地下鉄で誰かが座席に忘れていった、電話番号とアドレスの書かれたメモ。
赤色は渋谷の焼肉屋で”ご予約ありがとう”のメモ。
こうやって2つが並んで出てくると、撮影された場所も時間もバラバラで、接続し得ない写真であるのにAIが新たな関係性をもたらす。
考えてみれば、誰かが残した付箋って、それがオフィスを飛び出した瞬間にどうもセンチメンタルになってしまうんだな。
アドビ先生、今日も勉強になりました。
ちなみに探していた本はこちら。
むかし随分影響を受けたDavid Armstrong。この写真集は最高です。
ロードトリップ好き、アメリカンフォトグラフィ好きは必携の一冊。値段上がっているけどね。
デュシャンのインタビューで構成されたこの本もおすすめ。回答ぶっ飛んでます。
「何してるかっていう質問に対しては、呼吸としか言いようがない」の名言もここにあり。
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note : Tokimaru

Comments
One response to “adobe sensei その2”
[…] いつものようにライトルームのAI(アドビ先生)に過去の写真数万枚の中から windowというキーワードで選んでもらったのですが、僕はどうやらいたるところで窓を撮っていたようです。自分でも忘れていました。不思議なものです。 […]