バギーズショーツ上級活用

火曜日、渋谷。起きて近くの軟弱トレイルまで行って5キロをフォアフットで走る。そういえば最近このパタゴニアの記事がよく再生されている。夏近くになり、パタゴニアのバギーズを購める人が増えているのか、それともみんなあのインナーメッシュの扱いに戸惑っているのか。とにかく書いたものが何かの解決になればいいが、おそらく全ては個人的趣向に行き着くと思うと、このように書いていることに意味はあるのかという迷宮へ迷い込んでしまう。僕に関して言えば、今でもバギーズを履く時はノーパンを原則としているのだが、他のショーツと併用しているが故にバギーズの日乗使いにおける誤差のようなものが気になるようになった。日本の夏に対しては生地が少し厚いのだ。それは耐久性とのトレードオフで、山や川というアウトドアでこそ本領を発揮するのかもしれない。個人的にはひとつのパンツでどこへでも行けて、家でもホテルでもくつろげるようなものを求めてしまうので、どうしても生地の厚さと硬さが気になるようになった。ランニングするにしても、少しはストレッチが入っていた方が快適さは増す。ところで、持っているもう一方の「山と道」の薄いタイプのショーツ。最近はこちらの方に惚れ込んでいる。バギーズをノーパンで着用するのに慣れてしまうと他のショーツもノーパンで行く勇気が生まれる。で、山と道のほうもノーパンで履いてみたらこれが最大級の解放感で、もうほとんど裸に近い状態なのだ。メッシュが無い分、バギーズよりも解放される。イタリアで言うところのルネサンスと言っても過言ではない。ショーツなのでそれは当たり前なのだが、他のショーツにあるような肌へのアタリのストレスが無いので、下着と錯覚する。ショーツの下着的用法。昔この用法を用いて外にも遊びに行って当時付き合っていた彼女にノーパンがバレて怒られたことがあるが、部屋着であれば全く問題ないどころか、寝て起きてそのまま走りに行って洗濯して、といったことができる。一本のショーツによって生活がシームレスになる。そして素材の性質上乾くのも一瞬なので、朝の活動を終えて昼になる頃にはこのショーツがまた履けるということになる。(洗濯している間、何を履くかは問題だが、そこに見事にバギーズがポジショニングされる)つまり夏期は下着が不要になる。そこで考えたのは、バギーズのインナーメッシュを切り取るのは意外とアリなんじゃないかということだ。前回の記事では、あのメッシュを切り取るなんてもったいない!と書いた。しかし狂うほどにバギーズを履き込んで、他のショーツもノーパンで履いて、という工程を経ると、今度はバギーズのメッシュを切り取ったうえでノーパンで着用するというところに着地する。これはかなり上級編だ。メッシュが無いことを想定して設計されていないので、おそらく裏地の摩擦は避けられないだろう。それでも履き込んで年数が経って柔らかくなったバギーズであれば可能な気がする。そのように考えると、経年劣化で自然にメッシュが破れるのを待つほうがよさそうだ。そういえば今年はリサイクル素材の新型が出たらしい。1代目が4年近くになり全く問題ないので乗り換える気はないけど、素材以外のディティールのアップデートが少し気になる。バギーズフリークたちの情報を求む。

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