重要なことはすべて近所で

金曜日。日記を書いて、掃除をして、寝具のリネンを全て取り替えた。どこのリバプールあたりの誰の売れないバンドマンの部屋のベッドシーツだよというくらいにそれは汚れていた。光と汗、あらゆる体液が付着して、埃と塵が舞う渋谷の屋上のペントハウスの一室に長い年月をかけて醸成されたもののように思えた。なんとなく80年代の雰囲気があった。洗濯され太陽の香りをつけてパキパキになったリネンは、ようやく令和に存在できることを喜んでいるようだった。朝からリモートで定例会議に参加して、その後続けてスタジオチームのMTG。午後は芝浦のオフィスまで行ってリアルミーティング。複雑怪奇な議論は2時間半にも及んだが、問題はなにひとつ解決されていないように思えた。家に帰る頃にはもう日が暮れていて、リカーショップでカリフォルニアのIPAを買って家で飲んだ。最近僕の中でまた密かにIPAブームが来ている。飲めば飲むほどカリフォルニアが産むIPAの存在感に圧倒されている。ワインもしかり、気候の優位性と作り手のバリエーションが半端ないのだろう。食事をしていなかったのでちょうど仕事を終えた友人と合流して新宿の焼き鳥屋でサッポロ赤星。日が変わらないうちに切り上げて、帰り道に近所のバーでラストサケ。のつもりが、顔見知りの方が続々こられて編集の方とも出会い、仕事やバーや水槽やスイカやファッションの話をした。狭い店の中で近くて遠い席にさりげなくいたヤマトさんにもまた会えた。夜の写真をほとんど撮っていないことに落胆した。重要なことは全て近所で起こる。

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