映画「ノマドランド」ヴァンで漂流する高齢労働者たちの話し

友人たちの間で話題になっていて、トキマルお前ノマドだろ、見ておいたほうがいいよ。と言われたので行ってきました。

しかも土曜日の朝7:20から。

いくらなんでも早すぎるとは思いましたが、内容と映像は土曜の朝にとてもふさわしいものでした。いや、しかし早い。

公開時から気になってはいたんです。

タイトルからなんとなく、ゆるーくノマド生活を送る人たちの話しか、Into the wild的な話しかと思っていましたが、そのどちらでもありませんでした。

ジェシカブルーダーの「ノマド 漂流する高齢労働者たち」が原作です。その名の通り、季節労働をしながらアメリカ国内をヴァンでホッピングする高齢者たちの話しでした。手持ち多め、自然光。今のアメリカの問題をドキュメンタリー的に描いています。

主人公のファーン演じるフランシス・マクドーマンドがずっと悲しい目をしているのが印象的でした。笑う時も目に悲しさを宿したままなのです。彼女の演技とアメリカ西部の大自然に全てをもって行かれた感じです。

この作品はベネチア・トロント・ゴールデングローブ・アカデミーと、数ある賞を受賞しています。

ファーンが姉の家族たちに言われる
「あなたみたいに皆は身軽じゃないんだから」

という言葉と、ノマドランドの人たちが別れ際に言う
「See you down the road」(またどこかで会おう)

が心に残りました。

僕もこれから”さようなら”は言わないようにします。

さて、9時に映画が終わって朝の渋谷を歩いて、家についてコーヒーを作っている時、自分のやっている生活と行為もnomadlandの方々の生活とさほど変わらないのかもしれないなと思いました。

VAN生活ではないものの、山小屋のような小さなペントに住み、ミルに豆に一口ガスコンロにケトル、それからベッドと椅子と机。手に届く範囲に全てのものがあって、今こうしてコーヒーを作っている。ノラ・ジョーンズのsunrise(Live ver)が小さくかかっている。

いろんな仕事をしながら、写真を撮って、文章を書いて、山に入って、移動して(今は主に九州との行き来)、最近は家まで捨てようとしている。

全くアメリカンスピリッツは無いのだけれど、なんとなく共感できるところがる。映画と違うところは、近隣のミニマリストたちと心の交流がないことかな。ミニマリストだけでなく、今は多くの人々のあいだで心の交流が失われていると感じます。

しかしどんな生き方でも生活でも、ファーンみたいに誇りと自信をもって、自由にいきたいものですね。

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世界中のカフェからウェイターが消えたなら

先日たまたま入った渋谷のカフェで、今っぽい体験をした。

検温をしてテーブルに着くと、店員がQRコードの印字されたカード持ってきた。メニューでもなく水でもなく、おしぼりでもなかった。手持ちのiPhoneで読み取ると、メニューが表示されて注文ができるようになっている。ホットコーヒーを注文した。水はセルフ。しばらく時間を過ごしたあと、会計もブラウザ上で行う。注文を確認してクレジットカードの情報を入力して終了。店員がレシートだけをテーブルに持ってきてくれた。

コーヒーこそ店員が持ってきてくれたものの、注文した食事もセルフで取りにいくようにすれば一切人との接触がないままカフェを利用できる。僕たちが交換しているものは、コーヒーと預金残高とQRコードという人間には読めない記号なのだ。確かに便利だが、それが良いことかどうかはわからない。世界中のカフェからウェイターが消えたなら、多くの小説や映画は寂しくつまらないものになってしまうだろうから。もちろん現実も。

だけど確かにそのような世界に生きているし、これからますますそのような世界になっていくのだろう。

自分の中でもこれまでキャッシュレス化を進めてきて、それに伴いサイフの類を小さくしてきた。

その変遷はこちらの記事にまとめている。
財布に入っているカード類を簡単に整理する方法

2021年現在はこのようになっている。

格好つけて(ついていないのだが)フェススタイルと呼んでいるが、まあなんとも貧乏くさい。どういうわけか、着飾ることよりもますます貧乏くさく行きたい性格になってきている。これが歳をとるということだろうか?

人前でこのサイフ – そう呼んでいいのかはわからないが – を出すと、決まって2通りのリアクションがある。

ひとつは見ちゃいけないものを見たような、なんとも言えない表情をして見なかったことにする人、もうひとつは、えなにそれ、かわいい、ダサい、ウケける、やばいね等のリアクションをする人である。後者であればしめたもので
「フェススタイルなんですよ。東京の街をひとつのフェスと捉えているので。コレ雨に濡れても大丈夫なんです。さあ次のステージに移動しましょうか」
なんて二軒目の流れを自然につくりだすことに一役かっていたりする。

だがどのような店でもできる限り、デジタルな決済方法をとるようにしている。現金が物質的にかさばるということと、謎のサイフの説明が面倒だということもあるが、家計管理&確定申告簡略化のためである。電子決済であれば自動的に帳簿をつけてくれるようなものなので、作業時間が圧倒的に短縮される。社員を雇っていない個人事業主こそ、キャッシュレス化で楽をするべきだ。だから僕と食事に行く友人の中でも、このサイフを目の当たりにする人はそう多くない。

Paypayやラインペイや楽天ペイなど、今は電子決済過渡期で様々なサービスがある。だけど多くはクレジットカードに紐付けるので、クレジットカードを一本化すれば出金管理はとりあえず一元化できる。アリの巣の入り口は無数にあるけれど、女王アリの住む部屋はひとつというわけである。

今までのクレジットカードは決済してから引き落としまでに時差があるので、遅れて請求がやってくるのが通常だった。iPhoneにクイックペイが搭載されて以来、多くのカード会社がアプリを充実させて決済記録をリアルタイムに近いかたちで反映できるようになったが、それでも1日や2日のズレが生じる。

最近使っているKyash Cardはその問題を解決してくれた。使った瞬間にアプリ上に履歴を反映してくれる。アプリのアップデートにより、簡単な分類まで。

Kyash Cardはクレジットカードとプリペイドカード(あるいはデビットカード)の機能を併せ持つので、ユーザーの工夫で様々な使い方ができるのも好感がもてる。普通にVISAとしても使えるし、銀行口座から好きな金額をチャージしてスイカ的に使うこともできる。引き落とし先を銀行口座ではなく、別のクレジットカードに設定すると、双方でポイントが貯まる。当初は2%以上の還元率だったため、ポイント野郎たちの中で話題となった。(購入→paypay→kyash→他社クレジットカードという出金経路をつくれば、それぞれのサービスでポイントが規格外に貯まるというわけである)

現在友人紹介キャンペーン中なので、ブログを読んでくれている方にリンク公開します。
https://kyash.me/invitations/ZO3m4uVK

900P(900円)チャージされ発行手数料が実質無料になるので興味あるかたは試してみてください。

アプリの使い勝手もどんどん良くなっており嬉しい限りです。

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スーツケース1つ分の衣類

ナチュラリストが海の見える家で暮らすことを熱望するように、ミニマリストはスーツケース1つ分の荷物で暮らすことを熱望している。

ミニマリストと名乗る多くの者達は、実際に1度は自分の持ち物をスーツケースにまとめてみた経験があるのではないだろうか。

しかしスーツケースを実際に部屋に置いて、自分の持ち物を入れてみようと思った次の瞬間には、それが不可能であることを悟る。衣類、調理器具、PCやカメラ、衛生用品、チェスやオセロ、その他の細々としたもの。スーツケース本来の役割である衣類というジャンルに限っても、そこに収まらないことに絶望したことだろう。

モノではなく容器から持ち物を精査する、というのは整理術においてよく使われるテクニックだ。すなわち先にバッグや、タンスや、収納するスペースを決めて、そこに収まる分だけを持つという考え方である。入り切れないものは捨ててしまう。

この方法は、都民ファーストならぬ容器ファーストと呼ばれる。呼んでるのは俺だけだが。容器が、つまりバッグやタンスやスーツケースが好きで好きでたまらない人向けだ。好きな容器があってその容器を使うことを最優先させる人にとっては有効かもしれない。(例えばLOUIS VUITTONのトランクやHERMESのバーキンとか)

極端に言うとそのような人は荷物は入れずにただその容器だけを持てば良い。中身は何も入れず、そのバッグを使いたいがために持ち運ぶ。中身は何も入っていない謎の壺を部屋に置いているのも同じような種類かもしれない。完全に変態ではあるが、容器ファースト主義者の美しい姿だ。

実際ミニマリストにはこのような極端な容器ファースト主義者は少なく、中身のモノを主体に考える荷物ファーストがほとんどだ。

ではスーツケースに持ち物を収めるにはどうしたらよいだろうか。

近道のようなものは残念ながら無いのではないかと考えている。

災害などで全てのものをなくしたり、または何らかのきっかけで収入が途絶えてホームレスになったりした人は、すぐにスーツケースひとつ分の荷物で暮らすことができるだろう。しかしそれは望んでモノを無くしたわけではないから、いずれもっと増やしていきたいと思うようになる。

もちろんここでは、自ら進んで持ち物を減らしたい人の場合だ。そのような人たちも、一日で一切合切すべての物を捨てたとしたら、スーツケース1つで暮らせるようにはなる。モノは限りなくゼロになるけれど、おそらく心が追いつかない。今まで多くのもので暮らしていたので、少ないもので暮らすことに心と体が耐えられないのだ。気づけば、あれが必要これが必要、また2 3日でスーツケースから溢れ出すだろう。

一日で物を減らすことは難しく、生活する中で買って、また減らしてを繰り返すうちに、少しずつ生活スタイルそのものを変化させながらバランスをとっていくしかないのだ。モノと心身と生き方のバランスを。

その過程は流行的で商業的で軽くてポップな「ミニマリスト」というよりどちらかと言えば「修行」に近い。

僕も日々そのような修行に明け暮れて(なんのためになるのか全く持って不明だが)、5年ほど経つ。

家具を除けば、全ての持ち物はスーツケースとバックパックひとつに収まるくらいにはなっている。

家では実際にスーツケースを衣類入れにしていて、服に関しては全てがこの35Lのリモワに収まる状態だ。

今身につけているものと、この中身が衣類の全て (2021年1月現在)

衣装ケースや、ハンガーラックの類いは一歳所有していない。容器ファーストの罠に陥る人は容器があるから入れてしまうのであって、最初からなければその中に入れるモノを持たなくてすむのだ。しかし先に述べたように、一度にではなく、生活の中で徐々に総数を減らしていかなければならない。マラソンで少しずつ距離を伸ばしていく感じだ。日々少しづつ繰り返すと、気づけば長い距離を走れるようになっている。

撮影機材を軽量化したので実際の旅や移動でこのスーツケースを使う事はほとんどなくなった。両手が空くこと、移動のしやすさを含めて、旅はバックパック一択だ。(または手ぶら)

引っ越しや長めの滞在の際は、衣装ケースや段ボールを運ぶ代わりに、このスーツケースをひとつ運ぶだけである。そして通常は衣装ケースとして使用する。この楽さを覚えてしまうと、もう服をたくさん持つことや、収納ケースを持つことはできない。

スーツケースの中身についてもここで紹介したいところですが、紙面が残り少なくなってきたので他で書きたいと思います。近々ミニマリズムに関するまとまった文章を書く予定ですので、同じように修行している人はお楽しみに。

関連記事:
リモワとドンケ

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カレーを煮込むことをやめた男

mountain 2020

料理はもともと好きだったんですけどね。

なんだか最近はそういう気分じゃないんです。

山での調理道具を家でも使っているから、少し不便なところは確かにあります。だけどそれでも十分に料理はできてしまうから、道具のせいでも無いような気がしている。(むしろ調理プロセスや洗い物含めて簡単にできるのでハードルは下がる)

料理をする時間がもったいないというか。

移動しづらくなったフラストレーションがたまっているのかもしれません。

家にいるとだいたいみんな料理しかしていないじゃないですか。

この期間に圧倒的に自炊派が増えたと思うんです。

それに嫌気がさして、なんか料理が嫌いになったのかも。料理は全く悪くないんですけどね。

ただ、もういいよ家飯は、と。

かと言って、外でもそんなに食べたいと思わなくなってしまった。

あるクリエイターも言っていましたが、人と会わないことはあらゆる意欲を削ぐようです。

作っている暇あったら、どこかへ移動していたいというか。

そういう気分です。

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冷蔵庫なしで夏を越える

こんにちは、ときまるです。

あれやこれやしていうるうちに9月になりました。5月に冷蔵庫を捨てて早4ヶ月。冷蔵庫なしで無事に夏を越えることができてほっとしています。

食中毒にもならず、体調も変わらず。減ったのは電気代と、深夜のサーモスタットの音だけで、他に問題という問題は見当たりませんでした。

人間というのは環境によって行動が変わるということと、環境に順応する力があることを実感しました。冷やすものが無いと、それに合わせたふるまいをするしかありません。

朝昼はもともと外で食べることが多かったのですんなりいけました。

たまに自炊する際の食材はこんな感じに保存しています。

Vegetable
食材

はい。保存というか、床に放置ですね。

ここから食べたいものを選んで調理します。冷蔵庫の中からごそごそ選ぶよりも、なんとなく貴族感が持てました。
「今日はどいつを食べてやろうか」貴族感を持てることは普通に生活していてそんなにないと思います。久々の貴族感でした。

たまたまこの場面に来客した友人は「わぁー田舎の野菜売り場みたい♡」と少し楽しそうでした。心の中では馬鹿にしていたのかもしれませんが。

野菜売り場。渋谷ですけど。

まあ、たしかに。

というかほぼ同じですね。野菜売り場ということにしておきます。

9月に入りましたがまだまだ暑いので油断はできないですが、ひとまず山場は超えたということで、報告させていただきました。

これからは自信をもって、役所の書類や、履歴書に、冷蔵庫が無いことを明記していこうと思います。

配偶者、なし

同居人、なし

冷蔵庫、なし。

みなさまも良き冷蔵庫なしライフを!

ちなみに、夏野菜は、常温で保存するほうが味が落ちずに夏を味わえます。暑い時期は風通しをよくすることが長持ちさせるポイントです。

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人生に必要なものをほぼ全てグレゴリーのリュックに詰めて行く

Atami, Shizuoka Japan July 2020, LeicaM10-D
Atami, Shizuoka Japan July 2020, LeicaM10-D

伊東にいる。

Go To キャンペーンということで、東京から富士を眺めながら御殿場をぐるりと周り、沼津へ。そこから熱海に立ち寄り、伊東まで降りてきた。

ベタにうなぎや海鮮丼を食べて、温泉に入りながら。

伊豆半島は何度も訪れているものの、街々でそれぞれ趣きが異なる点がおもしろい。沼津、三島、伊豆、下田、熱海、伊東。どれも似ていて、どこか似ていない。ちょっと温暖で、リタイア寸前のお金持ってるシニアたちが温泉のために療養する場所。そんな偏見が少なからずあった。だいたい間違っていないのだが、実際に訪れて歩いてみると、経済成長期に造られたモノたちがとてもフォトジェニックなのだ。時間的退廃と、過去に確かにそこにあったものたち。

コロナ期のため人も少ない。毎日入ってる全ての温泉が貸し切り状態で、とにかく街に人がいない。いつも沢山の人で溢れている街だけに、どこか寂しさと不気味さが漂っている。それが港町ということも相まって。

最初は九州を旅する予定だった。10日間ほどの休暇と、フライトをとった。しかし、しばらくして10日間も九州をめぐることが億劫になってきた。なぜだろう。いつもであれば家よりも、空港のラウンジに滞在することや、長時間電車に揺られること、旅館や実家の畳を好むのに。あるいはここ2、3ヶ月の自粛生活で、外に出ることをめんどくさがるようになったのかもしれない。

とにかく僕は気づけばフライトをキャンセルしていた。飛行機代の4万円は1万2000円となってクレジット残高に返ってきた。巷で政府がゴートゥーキャンペーンと言い出したが、それは全く関係ない。僕は昔からテレビもラジオも無いし、政府の政策や政治とは全く無関係なロジックで動いている。そう思いながらも国に所属しているからには、何かしらの不利益や利益を被っているんだけれど。

九州を諦めて、思い立った先が伊豆半島だった。随分近場だし、自分の想像力と発想力の狭さにげんなりする。他にもっと行くところあっただろう。だけど今回は、伊豆半島だったのかもしれない。いや、たぶん場所はどこでもよかった。ただこの渋谷を出ることさえできれば。

グレゴリーのリュック

具体的な行き先も滞在期間も決めないまま、いつもより多めの荷物をグレゴリーのリュックに詰めた。バックでもザックでもなく、リュックに。響きがいい。小学生の気分にさせる。

いろんなバックパックを使ってきた。ミレーやパタゴニアやエパーソンマウンテニアリング、ノース、吉田カバン。

今はグレゴリー。耐久性もポケットも申し分ない。インナーのPCスリーブは底と差を持って縫われているので、地面にどんと置いてもPCに衝撃がいかないようになっている。時期により改良されているようで、微妙にデザインやポケットの仕様が変わる。

僕の旅の道具は80%が石川直樹さんの装備がベースになっている。写真家であり冒険家で極地に行く彼の道具をとりあえずパクっておけば、そんなに極地に行かない写真家で冒険家の僕には十分だと考えたのだ。このグレゴリーも石川さんの装備のひとつ。

現在持っているバッグはこれひとつなので、街でも山でも旅でも使っている。何も問題はない。黒くて地味で、誰もが持っている無難なベストセラーに少し愛着が湧いている。沢山詰めても背負心地が良いのがなにより。

中身は人生に必要なもの全て

多くの人は、もう既に人生に必要なものを全て手にしている。

ただそれに気づいていないだけだ。

今、名言っぽく言ってみたけれど、もう既に誰かが100回くらい言ってそうなセリフだ。

Everything in the bag.
Everything in the bag.

今回の持ち物。インナーバッグに包まれているので写真だと何がなんだかわからない。

左がラップトップで、右の荷物群をそれぞれ解説してみます。

まず左上の黒いのは、無印の吊るせるポーチ。このブログでも何度か登場している。東京の自宅にも吊るしておいて、そのままパックして旅先のホテルでも吊るして使えるスグレモノ。中身は、歯ブラシ、ペースト、オイル、フロス、日焼け止め。爪切りとハサミと毛抜と耳かき。衛生用品を全てまとめてます。

その隣、グレーのポーチは、PCの電源ケーブルとiPhoneケーブルの予備、ディスプレイ変換コネクタ、名刺、マスク、ボールペン、マジック。が入っています。仕事で使う系ですね。

その右隣が、折りたたみ傘と、カメラ

上段右端にあるのは、ノースフェースのレインパーカー。旅先では夏でもクーラー効きすぎてる場所や、突然の雨にさっと羽織れて重宝します。しかもたたむとこんなにコンパクトになるのでかさばらない。もちろん登山でも着用していて、秋冬はこの中にインナーを着込んでハードシェルとして使用します。

続いて、下段左の赤いやつはXERO SHOESのベアフットサンダル。これが最強。最近買ったアイテムで最も使っているものです。素足で歩く感覚をもとに作られていて、ソールがないペラペラのサンダル。人は靴を履く文化で生きているので、裸足で歩くことに慣れていない。使わない筋肉を使うので最初はとても疲れるんだけど、徐々に筋肉と関節が柔らかくなり、人間の本来持っている動物的身体性を取り戻せるというもの。素足が健康に良いことは知られているけれど、ベアフットの強者はこのサンダルでランニングしたり登山したりしています。さすがに僕はそこまでやれないけど、裸足はきもちいい。ビーチに出たり、温泉後の散歩だったり、汚い部屋に遭遇したりと、どんな旅行にもサンダルは必須アイテム。CHAIのライブ限定ビニールに入れてます。

その隣は本(Haruki Murakami)とノート。今読書は全てキンドルなのですが、小説はペーパーバックを一冊だけ持つようにしています。バッテリー切れた時やディスプレイに疲れた時でも紙だと楽です。緊急時はトイレットペーパーとしても使います。(海外バックパッカーじゃないんだから)なぜか春樹を英語で読むのがブーム。アナログノートの活用術についてはこちらの記事で書いています。

その隣のネイビーは、吉田カバンのインナーポーチ。これおそらく学生時代から唯一使っているもので10数年選手。確かな縫製で全くやぶれもほつれもしないんですよね。これにはカメラの充電関係と、ストロボ、バッテリー、LEDライトが入っています。

そして下段の一番右がパタゴニアのTシャツ。今着ているものを含めて、今回服は2枚です。昔は綿100を好んで来ていましたが、最近は化学繊維が好きになっています。登山とランニングをやるので化学繊維に移行したのですが、一度着るとその快適さから綿に戻れないくらいです。汗もすぐ乾くし、臭わない。旅先でもちゃちゃっと洗って干しておけばOK。パタゴニアのシンプルなTは耐久性もあり、UVカットも入っているのであらゆるアクティビティに対応できる。ランニングでも登山でも重宝しています。

服持たなすぎ問題

ここで既にお気づきの方もいらっしゃるでしょう。

服、なさすぎじゃね?

というかパンツ(下着)とか靴下は。

そうなんです。あまり大きな声では言えないのですが、今回ノーパンで旅しています。不快に思われる方いましたら申し訳ございません。伊豆半島をノーパンで徘徊しているのは、私でございます。

弁解するかたちで補足するなら、水着ひとつで移動しているわけです。

あ、東京では履いていますよ。

というわけで、今回持っている衣類は以下の通りです。
夏旅スタイルということで勘弁してください。

・Tシャツ 2枚
・ショーツ 1枚
・ソックス 1組
・レインジャケット

でもよく考えたら、これで2,3日生きているということは、これから先も同じ気候であれば、これだけの衣類で生きれるということです。

水着履いてるくせに、レインジャケットで雨防ごうとしているじゃねーか、濡れろよ。という声聞こえてきますね。

用途と場面でーということで。場面でー。

これから御殿場方面に戻り富士界隈の山を登ろうとも考えたのですが、どうやらしばらく天気が優れないみたいなので、そろそろ東京に戻ることを考えています。

珍道中の写真はインスタ&twitterで発信中ですのでぜひ御覧ください。

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キッチン事情 2020

All of my kitchen tools, Shibuya, Tokyo July 2020, LeicaM10-D Summicron35mm
All of my kitchen tools, Shibuya, Tokyo July 2020, LeicaM10-D Summicron35mm

今年のはじめに、全ての持ち物をまとめました。ミニマリストあるあるなネタ的な記事でしたが、個人的なの備忘録としても役に立っています。半年くらいのスパンで見直すと、ああこれ不要だよなとか、あっあの時こんなの使ってたんだと一瞬で思い出すことができるからです。

その記事では、キッチンで使っている道具を記載していませんでした。最後の方の文章を読むと、どうやら山道具との融合を目論んでおり、悩んでいた様子が伺えます。記事を書いてから数ヶ月後、僕はキッチンまわりにおいて、見事にアウトドアとシティライフでの融合を実現しました。渋谷の低層ペントハウスの最上階で、「山小屋」にいるかのような暮らしをしています。

というわけで今回は現在のキッチン事情を紹介したいと思います。

まず、食器類と調理道具ですがトップに写っているものがほぼ全てです。皿もボウルも菜箸もレードルもターナーも処分しました。

写っているもの以外にキッチンにある道具は

・ケトル
・炊飯器
・グラス1つ
・マグカップ1つ
・ストレーナー(お茶用)
・コーヒー器具(ミル、サーバー、ドリッパー)

となります。

トップ写真の道具で、調理と食事を全て行っています。

左の陶器の器は、ご飯を食べたり、シリアルボールになったり。けっこう昔に、吉祥寺の食器店で買ったもの。

右側は山用のMSRステンレスクッカーで、これひとつでスープや炒めものを作り、食べる時はそのまま器となります。山でも使っています。家庭用よりも金属が薄いので、すぐに火が通ります。焦げ付かないように最初は少しコツがいりますが、なれると最速で飯をこしらえることができます。味噌汁から、スープカレー、野菜炒めにガパオライス、目玉焼きと何でも作れます。(味噌汁の例:昆布をちぎって湯を沸かして、具材をいれて味噌をスプーン1杯溶かす。10分かかりません)

今まではデバイヤーの鉄製フライパンと、片手鍋を使っていました。どちらも良い道具でしたが、一人暮らしのソロアルパインシティスタイルにおいては、調理器具はひとつで大丈夫という結論になりました。

カトラリーは2種です。無印の箸と、以前も紹介したスノーピークのスクー。箸は菜箸として調理にも使用します。

このスタイルになってから、調理も洗い物も一瞬で終わるようになりました。ちゃんと飯食っている?と心配されることもありますが、人と食事する時は基本外食ですし、調理器具がシンプルになることで迷いが消え、朝晩もきちんとご飯を食べるようになりむしろより健康的になっています。

山に登っていなければ、このスタイルになることはなかったと思います。自分で全ての荷物を担いでの山行では、調理道具はひとつしか持てません。だけどそれで十分に生きれるのです。

もやしとニラと目玉焼き
もやしとニラと目玉焼き

日曜の朝、全ての窓を開け放ちサクッと朝食をこしらえる。オリーブオイルを敷いてニラともやしを入れて塩コショウ。卵を割って蓋をして、火を消して。テーブルを整えて蓋を開ける。

すると、どうだ。

風が吹いて眼鏡が曇り、ここは一瞬にして白馬の山小屋。

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インターネットよさようなら

ついにネットを捨て、山ごもりでも始めるかのようなタイトルですが、今や生きる上でのインフラなので、さすがにそれはまだできません。

家/兼事務所にネット回線を引くのをやめました。

物理的にいうとルーターを捨てたことになります。

internet

多くのお家にあるこいつですね。

昔から気になっていました。

その佇まいもデザインも、色もかたちも。できることなら持ちたくないモノです。

まず自分で選べないし、電源含めて場所もとるし。

光回線を捨てることは、少し前から話していました。

楽天アンリミットが使えれば、捨てると。

それ以来、こちらの記事で書いたようにテストを進めてきました。

楽天アンリミットをiPhoneで使う方法

2週間ほど、自分のフィールドで仕事や作業をこなしてきた結果、

全く問題ありませんでした。

iPhoneテザリングX楽天アンリミットです。

5Gが普及すれば、家に光回線を引くこともなくなると思うのですが、すでにそんな気分です。セルラー通信のみで、すごく身軽になれたような感じ。

ラップトップをbluetoothでワイヤレスでつなげてもこれくらい速度出ています。有線だと50~60でます。(あくまで僕の環境下であり、地域によってことなるので要注意です)

ブログも動画もライトルームクラウドでの写真編集も、光回線XWi-Fiの頃と変わらない使用感です。

アップルミュージックも大丈夫でした。

月々4200円の固定費削減にも成功です。

最近は、冷蔵庫→ネット回線という流れで手放してきました。

さて次は何を手放すのでしょうか。

daido moriyama
「写真よさようなら」森山大道

エントリータイトルは、おわかりの方はいると思いますが、森山大道さんの名作より。

森山さんはこの写真集で、写真を解体して、メディア/物質とすることで、一度写真にさようならをします。その後、時間を経て再び”写真”に戻るのですが、何事も一度捨てることによって、また新たなものが生まれるということなのかもしれません。

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冷蔵庫を捨てて、買ったもの

vegetablenet and goalzero

冷蔵庫と電子レンジを使わなくなって、1週間が経ちました。

なかなかあっという間でした。

それらは今、部屋の定位置で回収されるのを静かに待っている状態です。冷蔵庫からこれまでにない寂しさが漂っています。

冷蔵庫と電子レンジがなくなって、どうかと言われると、まずまず普通に生活できています。

確かに不便なところはあります。

食品を買ったらすぐ作って食べなければならない。酒や氷も、「後のために」とっておくことができない。朝のパンを焼けない。(レンジトースターで焼いていました)オレンジジュースがいつもぬるい、など。

そんなに自炊をしないのですが、でもまあ以前より圧倒的に「今を生きている」感覚は増しました。

良い効果も生まれています。

サーモスタットの音が消え、酒の量が減り(そもそも普段から家ではお酒をあまり飲みませんが)、新たな料理が生まれました。それは、タイ料理だったり、漬物だったり。常温で一晩は越せそうなものを選ぶようになったり。

バリに暮らしていたころのチャンプルーを思い出したりもしました。インドネシアは気温が高いので、家庭では朝一回、油で揚げた食材を一日を通して色々アレンジして食べます。調理は基本的に一日一回で、高温の気候に耐えうるものになっているわけです。

地球上の至るところに人が住んでることを思えば、人間はどのような環境でも適応できてしまうんだろうなということを、ぼんやり思いました。

一週間やってみて、できたことは、これから先もできる。
というのが僕の基本スタンスです。

何かを無くして、それに一週間耐えることができたなら、無事に生きることができたなら、これから先もそれ無しで生きていくことができるはずです。
(企業のあいだでリモートワークが流行っているようですが、一ヶ月やってできているのなら、もうオフィスいらないはずです。)

変化は連鎖を生み出します。

冷蔵庫を無くしたことにより、僕の中にしばらく埋もれていた断捨離魂に火がついたようです。それ以来、もう一度部屋の中の収納という収納からモノを引っ張りだしては、日々捨てていってます。

もう捨てるものなんてない、と思っていましたが、生きてる限り断捨離に終わりはないようですね。

冷蔵庫捨てて、またこんなもの買ってるのですから。

net and goalzero
vegetablenet and goalzero

左から

干し野菜バスケット

Goal Zero NOMAD 7 PLUS V2 ソーラーパネル

電気の力が無くなって、どうやら太陽の力に気持ちがいってしまったようです。

干し野菜バスケットは、新垣えみ子さんの本のテクニックをそのまま継承しました。

冷蔵庫が無くて保存が効かないのなら、干すしかねえぞと。

30過ぎた大の男が、渋谷の真ん中でベランダに野菜をせっせと並べて干しているわけです。

狂気以外のなにものでもありませんよね?

試しに、余った野菜を干して、味噌汁を作ってみたのですが信じられないほど美味しかったです。味が濃縮されて、旨味倍増。野菜から出汁が出ているような感じで、太陽の力を感じました。

ピンク・フロイドのアルバムでも聞きながら、これから色々干していこうと思います。

そしてGOALZEROのソーラーパネル!

goal zero nomad
goal zero nomad

最近は週1くらいで山に入っているので、冒険用に導入しました。

また、地震で電気が止まった時にもこれと太陽さえあればiPhoneの電源を確保できます。

もう冷蔵庫は無いわけですから、これで電気が止まっても最悪生き延びれる状況が完成しました。ガスは山用のバーナーがあるし、水・食料は登山食含めて家に常時ストックしています。

折りたたみ型でコンパクト。

海外でバックパックパッカー達もバックに括り付けているのをたまに目にしました。

尾原和啓さんもソーラーパネル使いです。

コード収納用ファスナーと、スタンドが一体型になっています。

開くとこんな感じ。めちゃくちゃシンプルなつくりです。

一応防水、ホコリにも強いけど、なるべく避けてねと説明書には書いてありました。太陽光を電気に転換するパネルの構造は企業秘密だそうです。

実践使用はまだですが、部屋の中の光の差す場所で問題なく使えました。

充電速度や耐久性によっては、モバイルバッテリー不要になるかな?

しばらく使ってみてまた報告します。

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冷蔵庫、やめました

冷蔵庫やめました。

冷蔵庫と、電子レンジの電源を抜いて2日たちました。生きてます。そりゃあまだ2日ですからね。だけどとても清々しい気持ちです。

無くした理由を先に述べておくと

「サーモスタットの音がうるさかったから」

はい。本当に、きっかけはこれだけの理由です。

我が家の冷蔵庫はもう10年ほど使用しており、老化のせいか最近サーモスタットの音が大きくなったような気がしていました。たぶん大きくなっていたのでしょう。それがとても瞑想の邪魔になるのです。たかがサーモスタットの音くらいで、瞑想をできない理由にするなんて、ちょっと修行が足りないんじゃないの、と思ったそこのあなた。確かにそれはそうかもしれません。僕の修行不足です。

音をきっかけに、僕は冷蔵庫を捨てることを考えはじめていました。

とは言っても、僕が冷蔵庫を捨てることを考えたのは、ここ最近のことではありません。

ミニマリズムを実装してもう4年ほど立ちますが、当初から考えてはいました。スーツケースひとつ分の荷物で暮らせるのが理想ですし、家電も家具もいらないことは最初からわかっていたのです。

更に、ものを持たない生活をしていることを人に話すと決まって「あ、冷蔵庫はあるんだ」「あー、電子レンジは持ってるんだね(ワラ」という反応が返って来ました。僕はその度に、ミニマリストを公言するのなら、やはり”そのあたり”まで持っていない方が、おもしろいんだ。と。

面白さを提供するためだけに捨てたわけでもありません。

冷蔵庫を無くすことによって、人間の生活はどう変わるか、そこを体験してみたいという気持ちがふつふつと湧いてきたのです。

そこで過去に読んだ稲垣えみ子さんの「寂しい生活」を再び参照しました。大手企業のエリートだった稲垣さんは、冷蔵庫、テレビ、洗濯機を捨て、会社員も捨てて、築50年のワンルームに服10着、ガス契約なし、電気代150円で暮らしている方です。

再読して、冷蔵庫を無くしたあとの生活を、今の僕の生活とすり合わせる形で何度かシミュレーションしました。その結果、イケる気がしたのです。

冷蔵庫は時間を調整する装置です。未来に食べるために、先取りして今不要なものを買っておくことができます。また今作ったものを未来に食べるために、保存しておくことができます。食品の寿命を、電気の力を使い先に伸ばすことができるのです。冷蔵庫をなくすことは、今を生きるということで、仏教的観念と通ずるものがあります。稲垣さんの本は、個人的な体験としておもしろおかしく読めますが、このように哲学的な内容にまで派生しています。

冷蔵庫の存在は生きることの本質を見えなくして、食べることがいつしか大量生産、大量廃棄のサイクルを生み出しました。昨今のコロナ時代に食材の買いだめが起こったのも、人間が勝手に生み出した”恐怖心”からで、買いだめられ冷蔵庫にストックされた多くの食材は、腐り、廃棄されています。

サーモスタットの音から始まった冷蔵庫に対する思いは、いつしか「今を生きるとはどういうことか」という疑問に変わっていました。

これから、梅雨、そして暑い夏がやってきます。

僕はいつでも飲めるキンキンに冷えたビールや、ランニングのあとにごくごく味わう冷たく酸味のあるオレンジジュースを積極的に”あきらめる”

そこから全てをはじめていこうと思います。自分の欲望を自覚し、再び死んだ心に小さな芽を息吹かせるところからやり直します。

挫折して、小さな冷蔵庫をひそかに買っていたら笑ってください。

fridge 2012
2012年頃のうちの冷蔵庫。fridge 2012

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