ギターの弦を張り替えると

使っているアコースティックギターの弦を張り替えた。マーティンが出している「レトロ」というシリーズのスティール弦を好んで使っている。アコギと言えば黄色味がかったブロンズ弦が主流なのだが、こちらはエレキによく使用される銀色のもの。指ざわりがサラサラしていて弾きやすい。そして驚くほどに持ちがいいというか、張り替えたばかりはギラギラとした音が鳴るが、2週間くらい使うと馴染んでくる感じ。今はエセギタリストになったからというのもあるけど、この弦が古くなってからの音が好きで、今では半年に1回くらいしか張り替えない。ピック弾きをほとんどしないせいか、切れることもなく、音もずっといいので張り替えるタイミングがなかなか見つからない。弦の問題よりも指版が汚れてきてそろそろ拭きたいから張り替えるか、という感じになっている。しかし!今回はちょっとブロンズに戻ってみようと、ダダリオのフォスファーでない方のノーマルなブロンズ、それもエクストラライトゲージを張ってみた。今まで張っていたレギュラーのRETRO弦に合わせて弦高をチューニングしていたので、エクストラライトだと細過ぎてビビる。「ビビる」はギター用語で、「びっくりする」ではなく、サドルが低いかネックが反っているかが原因で演奏中にフレットに弦が接触して音がビリつくこと。でもまあ、すごく音が鳴らなくなったし、柔らかくて単音弾きがしやすいしで、本来の意味でもびびっている。アンプで増幅させない分、アコギはセッティングや弦によって生音が直接出るので、その変化が面白い。写真はパリ。