遅配と誤配

12月にUSAに注文した荷物(山ギア)が遅れている。クリスマスぐらいに一度ごめんなさいのメールが来て、その後謝罪と共に25ドルのクーポンがついた長文メールが届いた。こんな書き出しで

On behalf of the entire OOteam, I want to say we are heartly sorry for the delays you’ve been experiencing with us. We realize that in many cases we are taking an unusually long time to ship orders, and as a result have risked our relationship with you. That’s unacceptable to me and to the team. You are what makes this company strong and successful. Anytime we disappoint you, we disappoint ourselves. So please let me explain what’s been happening

この後も延々と続くんだけど面白くユニークで、CEO自ら書くことがファンを作るんだと思った。詫びて、クリスマスで家族を労り、新年の挨拶もしながら2021もブランドをよろしくと25ドル付けてくる。定型の謝罪文コピペ自動配信の日本企業とはえらい違いだ。

国をまたぐワールドシッピングは到着までに時間がかかることを知っている。昔は海外でしか発売されない写真集をヨーロッパやアメリカから頻繁に個人輸入していたからだ。しかし最近は到着時間もどんどん短くなり、メーカーによっては国内で買うのと同じ位のスピードで届く。

今回はホリデーシーズンにかかる頃だったのでどうせ遅れるだろうなぁと思いながら注文ボタンを押した。何せホリデイの国アメリカなのだ、12月から1月初めまでは企業は動かないと思っていたほうがいい。それがワールドシッピングになると倉庫や輸送の問題も絡んでくる。何よりコロナ状況で普段より多くの部門が正常なスピードで動いていないのだ。

「誤配は身体なしには起こり得ない」と東浩紀は言う。社会がオンラインになって誤配が起こりにくくなった。オンラインには身体がないからだ。誤配がなければ同時に遅配もない。そんな窮屈な社会に慣れてしまっているものだから、海外からの発送が少し遅れるくらいで不満に思っている自分がいた。本来世界とはそういうものではなかったか。

対してアマゾンはシッピングと言う身体的行為を身体なき行為(オンライン)に寄せようと必死である。注文を承りました、商品を発送しました、商品がそろそろ届きますよ、商品が届きました、商品はいかがでしたか?とすべてのフェーズにおいて逐一メールが届く。
メール、来すぎではないか?

80年代・90年代にあったゆるさ、余白、それらのものは社会が身体をなくしてしまったため、消滅したように思う。

幸い私たちにはまだこの身体がある。

オフラインで行けるところは、誤配して誤解して遅配してとことんオフラインで行きたいところだ。

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