連続する雨をどうおすごしですか、常丸です。
先日は渋谷CONTACTにてDerrick Mayを観て来ました。
まさか生きている間に東京で、Derrick MayのDJプレイを生で体感できるとは、思ってもいなかったです。
僕はグラマーでもなければ、クラバーでもありません。しかしクレバーでは有りたいと常々思っている。
ひょんなことから2日連続のクラビングとなりました。
体力の限界を迎え、永遠の眠りに付くかのような睡眠から目覚め、今この文章を書いています。
デリック・メイとは
デトロイトテクノの創始者のひとりで、アトキンスやケビン・サンダーソンと共に80年代からデトロイトのクラブカルチャーを牽引し、世界中のシーンに影響を与えた人です。
ベテランのカール・クレイグ、リッチー・ホウティンから、最近のニーナ・クラヴィッツまで、ヒーロー的プレイヤーのほとんどが影響と伝統を受け継いでると言えるでしょう。
コンポーザーやプロデューサーでありながらも、やはりライブに本質はあるのだと思う。
音源で聴くのと、クラブで聴くのは体験の次元が異なる全くの別物といっていい。
それはテクノ以外の音楽全般にも言えることだけれど。
音とプレイ
レコードメインだったけれど、CDも使っていました。
じらして出番交代したときの、最初の鳴りから全く違っていました。
優しくまろやか。
会場の空気も変わり、客も一気に増え、エピックなブレイクを挟みながら、たたみかけてくる。
そして音の抜き差しがうまく、曲と曲をつなげるというよりも、トータルのセットの中で曲を使ってジャズを演奏しているような感じ。
音楽的センスを纏った、神がかり的なプレイ。
普段前には行かないけれど、顔が見たいとブース前にたどり着くと、汗だくで本気のDerrickがいる。
力を込めて卓を操作し、時折見せる笑顔、客の声にレコードをタッチさせて答える場面も。
常に本気。
音楽に対する計り知れない愛がある。
終盤になると、ブースを離れ、客に気付かれないようにフロアに入って自ら雰囲気を伺っていたのには驚いた。
僕はたまたまその時外の通路にいて、なぜ彼がこの場所にいるのか訳が分からなかった。
慌ててフロアに入って、状況を理解した。
2時から6時過ぎまでのロングセットが一瞬のうちに終わったような気がした。
体力は限界に達し、フィナーレを迎える事ができずに会場を後にした。惜しいことをしたと思う。
次に聴ける機会があれば、万全の状態で挑みたい。

デトロイトテクノ名盤
関連で常丸的名盤リストしておきます。どれもクラシックスですね。
家で踊りたい時にぜひ。
Derrick May – Innovator
Dan Curtin – The Web Of Life
V.A. – Remix Trax Vol.7 – Cosmic Soul
Galaxy 2 Galaxy – A Hi Tech Jazz Compilation
Juan Atkins – Juan Atkins 20 Years Metroplex