デスクトップクリンナップ

外付けハードドライブを使うのを辞めてほぼ1年が経つ。ドライブの代わりに512GのSDカードを外部ストレージとして使用している。HDDからSSDになってハードドライブも随分軽量化されコンパクトになったが、SDカードというのは物質としての土俵がそもそも異なる気がする。鯨が魚類ではなく哺乳類であるみたいに。どちらも同じ記録媒体であるのに別物に思えるのは、SDカードが携行を前提とした電子機器のメディアとして開発されたからだろう。ラップトップをやや大きな携行するものと捉えれば、その記録装置をSDカードに据え置くことは不自然でもないような気がする。何よりその軽さと容積。過去に撮影現場や旅行にHDDを持参していたことを今ではよく思い出せない。あまりに小さいので紛失のリスクがHDDよりも上がる。その点は十分に気をつけなければならない。あとはデータの安全性と、カードの耐久性。カメラに入れていたSDのデータが静電気で飛ぶというのを僕はまだ経験したことは無いが、実際周りでは起きている。そのようなこと含めてテストを兼ねた運用であったが、1年間これで行けたということは常用できるレベルにあると思う。プロジェクトや撮影仕事が始まるとデスクトップがごちゃごちゃして、ごちゃごちゃしたまま混沌と進めて、終わるとそれらを整理して、納品データやバックアップデータをSDに移して、PC側のものは削除する。一部はクラウドに二重にバックアップを取る。デスクトップをクリーンにすると、意識の中でも仕事がまた一つ終わったという気になる。

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