目玉焼き、卵が先か?ベーコンが先か?

まるで岩井俊二の映画のようですが、この表題に答えはあるのでしょうか。

正直、多くの方にとってどうでもよいことでしょうし、またこいつしょうもないこと言ってるなと呆れられた方もいると思います。

しかし年々歳を増してゆくごとに、このような日常の中で習慣化された儀式が面白味を増してゆくといったことが起こってきます。観察してみると、髭剃りも、歯磨きも、卵焼きの味付けも十人十色ですし、各々に哲学めいたものがあり、他人の領域に立ち入ることは絶対にできないのです。

普段僕は目玉焼きにベーコンを付けないのですが、ひょんなことから、つけてみました。あまりに久々だったので、どっちが先だったかなと一瞬迷い、卵を先に割ってしまいました。朝の寝ぼけまなこのせいでもあります。それから蓋をして、静かに焼きました。(その間にコーヒーを挽いたり歌ったりしながら)

出来上がったものは案外美味しかったです。卵が先だったので、ベーコンもしっとりしていて、ロックというよりは、ボサノバな味がしました。

いつかの友人が作ってくれた目玉焼きは、ベーコンが先で、熱くなったフライパンでじゅうじゅうやりながら、少しパリッとさせたりして割とワイルドでした。ドラマ「ブレイキングバッド」でブツの受け渡しに立ち寄るダイナーの目玉焼きは、カリカリのベーコンと卵がセパレートされていた記憶があります。そういえばミルウォーキー出身のデイヴも、朝食にはパンケーキとカリカリで塩っぽいベーコンがないとバランスがとれないと言っていたので、アメリカではセパレートが主流なのかもしれません。ご飯と漬物のような感覚でしょうか。どちらが先という問題でもないのかもね。

他人の目玉焼きを食べる機会というのは、そう多くあるものではありません。でもなにか、その人のひととなりが出ている気がします。目玉焼きで入社試験を行う会社があったっていいと思うのです。焦げまくっているけど、元気がありそうだとか、見かけの割に、しっとり繊細に焼くねぇとか。

人事が卵アレルギーでないことを祈ります。

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