デジタルをフィルムカメラのように使うための2つのポイント

モデルも、写真もやっている友人のcotono。

タイムラインに流れてきた写真に目が止まった。

偉そうにトキマルタナカ。

実際、デジタルのモノクロの方が豊かな階調が得られる。フィルムで行うのであれば、手焼きをしなければそのモノクロの階調は最大限に引き出せないという意味だ。

今のデジタルの進化は凄まじいから、0から255しか階調がなくとも、積んでいるプロセッサによりシャドウを持ち上げ、ハイライトを補完するというような処理をJpeg変換時に行っている。

だから案外サクッと撮った写真の潔さと美しさに驚く。特に普段フィルムのノイズに慣れていると。

上のcotonoの写真はその良い例だと思った。

そこで、デジタルカメラをフィルムカメラのように使うポイントを二つ。

背面ディスプレイを見ない

これはライカのようなレンジファインダーのフィルム機で、ノーファインダー撮影の経験がある方に向いている。
デジタルカメラをデジタル足らしめているのは、大きく鮮明で眩しい背面の液晶ディスプレイに他ならない。

フィルムカメラは撮影時・後に写真を確認することができない。

その”見れない”という感覚を、デジタルに無理やり持ち込むのだ。

ライカを使うものはノーファインダーの経験が少なくともあるはずだから、同じ感覚できっちり狙わず、ゆるく行くことがそのままフィルムらしさになる。

日中であれば、絞りを8、シャッタースピードを125~500、距離を”マニュアル”で3〜5メートルに設定し、ストリートを闊歩すればよい。

実のフィルム機以上に、デジタルがストリートスナップと相性が良いことに気づくだろう。

撮影中は一切、写真を確認してはいけない。

家に帰って、あるいは数日撮りためて。

フィルムでは当たり前のタイムラグのあるセレクトは、新鮮さと発見、新たな視点をもたらす。

x100f af mode
fuji x100f ノーファインダーで ©tokimaru

JPEG撮って出し

これは以前にもインスタグラムの話で書いた。
参照記事:現SNS時代に、あなたの写真を7倍良くする、たった1つの方法

フィルム写真を加工するには、プリントワークか、ネガ直接加工という高度な技術が必要とされた。

デジタルの登場前は、それ専門の人が職業として広告等の商業写真に手作業でエフェクトを加えていた。

デジタルは簡単に加工できすぎる。

そして皆が同じソフトで同じように加工するから、今では世界中の写真がどれも似通っている。

少しでも写真を真剣に、あるいは商業的に撮っているフォトグラファーの間では、「加工はもう古くてダサいもの」という認識は一般的だ。(少なくとも僕世代まわりでは)

ここでもフィルムでできない/行わない「加工」を、デジタルに無理やり持ち込んでみる。

上記のcotonoの写真もjpeg撮って出しで行われている。

jpegには各カメラメーカーのチューニングや癖が盛り込まれていて、実は相当な研究の結果が反映されている。
メーカーの色やテイストを決める意思表示なのだ。

フィルムメーカーごとに個性がある。それを使い分けるのと同じように、カメラを使い分けてみる。

後処理不可ということが、撮影に緊張と高揚感をもたらす。

それはフィルムカメラを最初に手にした頃の感覚と結構似通っている。

leica3
Street, Tokyo 2017 ©tokimaru by LeicaMP

登場したカメラ

2010年発売のライカコンパクト。これまでライカのコンパクトはOEM生産で、ほぼ中身はパナソニックのルミックスだった。こちらはライカ自社生産なので、Mシリーズの仕様が多く引用されている。x2, x-E, vario等幾つかのバージョンアップがある。

 

2017年発売、富士フィルムのx100f。僕も使用しているカメラ。こちらで詳しく書いている。
参照記事:フジx100fの使い方。11個の魅力まとめ [保存版]



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