コーヒーの湯沸かし時間に

ネスカフェが切れたのでコーヒー豆を買った。この日記を自分で検索して、ネスカフェを買った日を調べたら二月三日でちょうど1ヶ月前だということが判明した。このような使い方もできるのか。というか、瓶のネスカフェは1ヶ月もつことがわかった。一日に2回は飲んでいたので、もしこれを読んでる方にネスカフェラーがいたら何かの参考になると嬉しい。それにしても久々に豆から挽いてドリップするコーヒーは鮮烈に美味い。ドリップコーヒーの美味さをリブートさせるためのネスカフェ。淹れる手間のことを考えていたが、身体化し習慣化してしまえばさほど苦ではない。実際に十数年もそういう風にやってきた。お湯を沸かしている時間に、フィルターをセットして、豆を挽いて準備する。お湯を沸かす時間は変わらないので、コーヒーを作る時間は、豆からのドリップもネスカフェも同じなのだ。しかしネスカフェはカップに粉を入れるだけなので、湯沸かし時間が余る。さて、この時間をどう使うかが問題だ。時間で言うとおよそ3分。ビートルズのような短めの曲なら弾き語りできるし、音楽があれば踊るのもいい。読書には短すぎる。でも僕はこのネスカフェをマグに入れてお湯が沸くのを待っているあいだ、一体何をしていたというのだろう。全く思い出せない。月初の請求関連の仕事が今週いっぱいずっと続いている。朝のうちに4キロを走った。走ると仕事した感が出るのは何故だろう。おそらく汗をかき疲れることの充実感。とりあえず走っておけば仕事をしてる感が得られる。つまり仕事とは必ずしも労働と成果に対する報酬という見返りがなくとも成立するものではないか。いや、走ることは疲労こそが報酬なのかもしれない。午後3時という美しく完璧な昼下がりに昔の職場の同僚から電話があった。撮影の依頼だったがスケジュールが合わないので断りつつ近況の共有。アシスタント時代を含めて一緒に一日中暗室に入って商業プリントしたり、かなり密な時間を過ごしたやつなので初心に戻るような気持ちになった。近々飲みにいこうという話をしながら電話を切る。夜、メールボックスには少し嬉しいオファーが届いていた。春はいろいろなことが起こる。

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