こんにちは、常丸です。
ゲッティイメージズとグーグルが新たなパートナーシップを提携したとのニュースが。
ゲッティイメージとグーグルが著作権と画像表示に関するパートナーシップを結んだよう。画像を保存ボタンをグーグル表示から削除し、著作権表示を目立たせるとの変更が。https://t.co/ZKnYled6W7
— 田中 常丸 (@tokimarutanaka) 2018年2月21日
参考リンク:http://press.gettyimages.com/getty-images-and-google-announce-a-new-partnership/
これ元々ゲッティイメージズがグーグルに対し、画像検索の著作権に対する訴えを起こしていたものが、うまい具合に和解したようです。
実は僕もゲッティイメージズに写真を提供しているコントリビューターなので、直接連絡が来ました。
簡単に言うと、グーグルで画像検索すると、ありとあらゆる画像が出てきますね。現在その検索結果に、ゲッティイメージズが権利を持っている写真も表示され、さらにデフォルトで「画像を表示」というボタンが付いている為、写真の第三者使用が簡単にできてしまう状態なのです。
この状態は写真/使用権の販売をしているゲッティイメージズにはとても不利な状況なので、グーグルさんもっと分かり易くしてくださいよという話です。
どのように解決したかというと、画像検索機能において
1、著作権に関する注記をより目立たせる。
2、「画像を表示」ボタンを削除する。
という条件が付与されました。
それに引き換え、グーグルはゲッティのイメージをGoogleの製品・サービスに使用できる権利を得たようです。
一見両者にとって有益なパートナーシップに見えますが、Googleの製品・サービスというと、Google homeもスマートフォンもラップトップもというか、画像検索もグーグルの製品ですから、ほぼ全てを網羅することになります。
結局ゲッティイメージズ不利になっていないのかというのが私感です。写真界の世界的大手のゲッティでも、インターネットのインフラ部分を担うグーグルには勝てません。
世界中のクリエイターを尊重し、著作権と知的財産権を守っていくと記されていますが、果たしてこれから「写真」というものが著作権の対象になるかは疑問です。
AIのディープラーニングによる自動画像生成も進化し続けていますし、これからは「写真」そのものに意味や価値は無くなっていくのではないでしょうか。
人間にはそれが実際に撮られた写真なのか、コンピューティングにより作られた写真なのかの区別がつかなくなるからです。
そうなると、じゃあ写真って、何?という問いに立ち戻ることになります。
もしかするとその辺に制作のヒントが隠されているかもしれません。
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