こんにちは、トキマルです。
今日は、フィルム写真での露出の決め方について。
ネガなら適当で大丈夫
フィルム写真はネガの状態がプリントに大きく影響してくるので、適正な露出で撮影することはとても大切です。
しかしそれは、写真を生業とするプロか、あるいはプリントや展示を行う作家であればの話しです。
ただ単に写真を趣味として楽しむ、一般の方にとっては不要なことです。
むしろ、ネガフィルムの味や使いやすさを知り、思う存分自由に撮れるようになることの方が大事です。
自由に撮れるとますます楽しくなります。
そしてネガフィルムはその特性上「プリントで融通がきく」ので、撮影時にある程度適当に撮影しても、現像・プリントすれば大体の場合きちんと写ってくれます。
ラティテュードといって、白から黒までの階調の許容範囲が広く、大きな露出処理を加えても”ネバる”ようにできています。
フィルム写真をやる場合に覚えておくと便利なルールがひとつだけあります。
16ルール
それは「16ルール」です。
晴天順光の場合、シャッタースピードは感度(ISO)分の1、F値(絞り)は16で適正になる。
これだけです。
どういうことかと言うと
感度200のフィルムを使っている場合、シャッタースピードは1/200、絞りは16で撮影すれば、ちょうどよく写るということです。
フィルムカメラの場合、実際には200という半端なシャッタースピードは無いカメラの方が多いので、近似値で250と考えます。
感度400のフィルムであれば1/500のF16。
絞りF16というのはいつでも一緒なので、16ルールです。
曇りの日や、暗い場所で撮る場合は二段開けると覚えてください。
絞りであればF16→F8 またシャッタースピードであれば、1/500→1/125 です。
簡単ですね。
このルールさえ覚えておけば、露出計がなくてもだいたいのものは撮れてしまいます。
また、少しだけ露出の知識があれば、この値を基準に更に絞ったり、シャッターを遅くしたり、自由に設定できるようになります。
フィルムカメラで、かつネガフィルムで撮っている人は試してみてください。
露出計を使わず、これを基準に続けていくと、露出を読む力がついてきます。
露出を測る時間を無くし、その分を構図やピント、フレーミングにつぎ込むのです。
まぁ、デジタル全盛、オート露出の現代では不要な話かもしれませんがね。

では。
ご案内
twitter : @tokimarutanaka
instagram : @tokimarutanaka
note : フォトグラファー講座
Leave a Reply