気づけばアップルのデバイスやiPhoneの動画がHDR標準になっていて、YouTube側もHDR動画の受け入れを始めていた。この変化は自分でHDR動画を編集しなければ気づかなかっただろう。ハイダイナミックなレンジで世界を捉えることは、人間の目では見えないものを表現する行為であり、映像表現が3D標準に到達するまでの過程というか、時間稼ぎのような気がしなくもない。実際FINAL CUTで編集する際に、HDRツールをクリップごとに当てて作業することが多く知られている中、ライブラリのカラースペースそのものをHDR標準で作業する方が圧倒的に楽なことに気づいた。そしてプロジェクトのカラースペースもHDRで作業して、Apple ProResのコーデックでマスタリングファイルを作成して、そのままYouTubeにアップロードする。iPhoneだけで撮影した映像を数本作ってみて、そのような現時点での最適解のようなものが見えてきた。詳しくはnoteに書いたので、同じようにHDR動画の編集に時間を取られている人や、これからHDR動画を作成しようとしている人は読んでもらえると幸いである。さて、10日ぶりに渋谷に戻ってきた。ずっと移動して、人に会い続けていたので束の間の孤独と事務所のミニマルなクリーンさが心地よい。夜は変な時間にコーヒーを飲んでしまい、なかなか寝られなかった。雨、少し肌寒い秋の夜。
