日記を一ヶ月毎日書いたら

この写真日記を始めて1ヶ月が経った。自慢できないにしても自分にとっては驚くべきことで、長らくブログを書いてきたけど1ヶ月毎日書くという経験は初めてだった。おそらく日記という形式がそれを可能にした。日記を書くことの良さに二つ気がついた。まず時間に対する意識が変わったこと、もう一つは写真を毎日撮ることに戻れたこと。誰にとっても毎日は忙しいものなので、昨日を思い出すということはなかなかしない。昨日のことを考えるのはYesterday Once Moreと歌ったカーペンターズか、老後暇になったお爺ちゃんくらいだろう。何か嫌なことや、特別嬉しいことがあった時も昨日を思い出すかもしれない。

今この文章を書いているように必然的に昨日を思い出しながら書く、つまり一日ズレた状態で投稿することによって、強制的に何をしていたかを振り返ることになる。その中でわかったことは、自分は毎日大したことをしていないという事実である。自分という主体に否が応でも向き合うことになるので、何もしていない自分を発見する度に今日の時間の使い方に少しだけ意識的になった。昨日よりはせめて何かをしてやろうという、行き場の無いやる気も溢れた。酒を飲みながらだらだらする時間は減って、その代わりにいつもより大量に文章を書いて、本を読んで、写真を撮って、編集をして、関連している仕事を回した。

誰かに見られることを想定した日記というのは、日記としては不自然である。日記なんだから、勝手に書いて机の引き出しにでもしまっておけよ、というクレームが一度も来なかったのはたぶん優しい読者に恵まれているおかげだ。数字で見てもPV数とアクティブユーザー数は通常の二倍に増えた。そして日々写真を撮ること-正確には、撮らなければならない-に戻れたのは、写真を初めたばかりの頃を追体験しているようだった。何にでもカメラを向けて撮っておくという行為性に再び回帰できたのだ。写真家のハービー山口さんが「半径2m以内に入ってきたものは全て撮るつもりでいます」というようなことを言っていたけど、そんな感じ。たぶんそういうのが大事。

夜9時頃に久しぶりに師匠から電話があって、レタッチのテクニカルな問題と、近況について少し話しをした。事務所が近所なこともあって、数ヶ月前に近くのカフェで偶然遭遇したのが最後だった。その時の印象が頭の中に現れて、あの店にコーヒーでも飲みに行こうと思った。

– https://linktr.ee/tokimarutanaka