ルイジギッリの教えに倣い

朝、いつも見慣れた場所のものたちが新しい光によって新しい造形を獲得する時、僕はいつもルイジ・ギッリのことを思い出す。彼は朝と夕方しか外で写真を撮らなかった。確か、中平卓馬も晩年はそういうスタイルだったはずだ。1日に2回。朝と、夕方。先輩たちのこの教えに従うなら、昼間はそんなに頑張って写真を撮らなくてもいいのかもしれない。そう思うと心がすこし軽くなる。写真は　渋谷。