ジェイ・チョウ(周杰倫)とピーさん(費玉清)

 

先日、渋谷の某ライブハウスのオーナーの川崎さんと食事する機会に恵まれた。そうなるともう、いち音楽ファンとして音楽の話をせずにはいられない。

「川崎さんは最近どんな音楽を聴いているのですか」

「えっと、最近はもう、中国のポップスとか」

思うに、歳をとればとるほど思考停止的に過去の音楽しか求めない人々と、新しい音楽をどんどん取り入れて聞く人々がいる。川崎さんは音楽に最も近い場所にいる人だから、後者なのだろうと思っていた。だけど、環境音楽とか、ワールド、クラシック、ジャズそういう古典回帰的なミュージックを勝手に思い浮かべていたので、まさか最新の中国ポップスを聴いているとは思いもしなかった。

音楽には地層のようなところがあって、過去から積もった種類の異なる土たちが、幾層にも重なりあって、それぞれが影響したり、しなかったりしてできている。そして地上に最も近いところで、すべての土を養分にして、今しか咲けない花が咲くのだ。

川崎さんのライブハウスには、そういう今咲いているバンドやミュージシャンたちの新しい音楽が集まるのだと思う。

その中国ポップスの中でおすすめを尋ねると、ジェイ・チョウ(周杰倫)とピーさん(費玉清)を教えてくれた。ジェイ・チョウは日本で言うところの、福山雅治的存在。そしてピーさんはなんと、北島三郎的存在らしい。

その二人がライブでコラボしている映像があるらしく、途中でピーさんが、よくある下から上がってくるステージ上のエレベーターから現れたりするそうで、それが”すごい”だそうなので、探せたら追記しようと思っている。

こちらジェイ・チョウ

ステレオタイプな”チャイナ”を全面に押し出してくるところは、中国の写真家・チェンマンのようなエスニシティーのリミットブレイクを思わせる。なんとなく福山雅治的なのは分かる。

こちらがピーささん

渋い、そしてこの貫禄。メロディーは日本の演歌に近いようなものだけど、言語が変わるだけで特にこのようなボーカルチューンは印象が変わる。言語そのもので音楽してる感じは、とても新鮮だ。昔、フランスやイタリアのロックバンドを初めて聞いた時の衝撃や、スウェディッシュで歌うスウェーデンのヒップホップを聞いた時の感覚を思い出した。

世界には5000以上の言語があるとされるから、言葉の数だけ新しい音楽があることになる。

時間が幾つあっても足りないなあ。