久々に音楽関連の記事を。
小林私 Kobayashi Watashi
コロナ禍で存在と作品を更にブーストさせているアーティストと言えば、小林私。1月に「健康を患う」5月に「包装」とアルバムを立て続けにリリースし、ライブと配信も継続している。画面の中の仕掛け、そのキャラ、その次世代感。
端正なルックスとロン毛、手前のタバコの煙と背景の実家感漂う俺の部屋、時にニコニコのコメントのようなものが画面に流れる。そして歌。
全てが、なにか引っかかる。
彼は単なるユーチューバーではなく、ユーチューブでの表出含めて全てが彼の作品なのだ。
崎山蒼志 Sakiyama Soushi
「次世代」というキーワードでもうひとり思いつくのは崎山蒼志。4歳から音楽を始め、制作楽曲は300曲の18歳。オベーションを使ったカッティング多めのテクニカルな楽曲、独特の歌唱と誰も聴いたことのない音楽を奏でる。
メジャーに移籍して今年になって発表したアルバムは、アコースティックの楽曲を殺さずに見事なバンドサウンドとアレンジになっている。スリーピースの構成とサウンドプロダクション、むしろ崎山の楽曲を高めることに見事に成功している。
シンガーソングライターであること
テイラー・スウィフトとエド・シーランがBoys/Girls next doorとして2010年代の中で存在を確固たるものにし、かつその繁栄は時代に”反発”するかたちで生まれたものだとしたら、小林私と崎山蒼志は時代に”同調”するかたちで生まれたアーティストだと言える。
二人に共通するのは”私”と”蒼志”で名前が韻を踏んでいること以外に、コロナ禍にブーストさせていること以外に、シンガーソングライターであること。
崎山さんはスタイルは全く異なるが実はあいみょんの存在に近い。コンポーザーとしての才能がありすぎるので、将来、菅田将暉あたりに楽曲を提供して名曲を量産するかもしれない。
今後が楽しみであると同時に、若い才能に嫉妬している。
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