こんにちは、ときまるです。
国分寺を訪れたので、ラーメンを食べてきました。
単に二郎系と括れないほどに、東京のラーメン事情は複雑怪奇だ。
平日の昼間から国分寺の名店ムタヒロの新店「ブタヒロ」に。
嵩のあるラーメンは、真横からのアプローチが正解。
味はもちろん、いつも店員の人柄と笑顔に勇気付けられる。#ラーメン pic.twitter.com/6wE2c04ck1
— 田中 常丸 (@tokimarutanaka) January 10, 2018
ツイートにもあるように、国分寺の名店「ムタヒロ」の新店「ブタヒロ」です。
南口の坂を降りていった途中にあります。
僕は頻度こそ、そんなに多く食べないけれど、結構ラーメン好きなところがある。
長崎のラーメン、博多のラーメン、宮崎のラーメン、インドネシア、台湾、香港、ベトナムのラーメン。
世界中のいたるところで、麺を食べてきて、東京でも食べている。
実際、週に1回くらいは何かしらの麺を食べていると思う。自覚はそれほどなかったのだが、こうやって書いてみると、結構、麺好きなんじゃんって自分で気づく。
ラーメンが無限にひしめき合っている東京の中で、最も思い入れがあり、好きなラーメン、それが「ムタヒロ」かもしれない。
忘れもしない2011年。震災の年の夏、「ムタヒロ」の一号店ができた。僕も国分寺に住み始めたころで、スナックを居抜きで作られた斬新で小さな店は、いつのまにか行列ができる店になった。
住んでいた頃は、麺が食べたくなると足繁く通った。当初はエアコンが設置されておらず、熱い中汗を流しながら、みんな麺をすすっていたのを覚えている。
オーナーのムタさんとヒロさんの人柄、接客が、ラーメンの味と同じように素晴らしく、毎回元気づけられていた。
写真修行に励んでいた僕は、このラーメン店が店舗とスタッフを増やして人気になる度に、叱咤激励されている気分になった。同じ年に同じ街でスタートしたのに、負けてはいられないと、どこか競争心があったのだと思う。
そんなお店も現在では、大阪、韓国にも進出し、この「ブタヒロ」で10号店目となるようだ。
まだ写真家にも、ロックスターにもなれていない僕は、完全なる敗北に打ちひしがれながら、新しいラーメンを食した。
打ち上げ花火じゃないけれど、上から撮るか、横から撮るか。
僕が慣れ親しんだムタヒロの「煮干しラーメン」とは違ったが、とても美味しかった。
豚と野菜の旨味が溶け込んだまろやかなスープで、激しい見た目とはうらはらに、とてもカラダに優しそうだ。
近いビジュアルの「ラーメン二郎」を連想させるが、最初からニンニクすら入っておらず、全て自分でカスタマイズするようにできている。
なので、何も入れなければ、ブタと野菜だけのごくシンプルなラーメンなのである。
つまりこれは老若男女、それぞれの好みに合わせて誰にでも食べれるラーメンだ。ここに、ムタ&ヒロさんの優しさが詰め込まれているような気がした。
このトッピングの多さ、食べる人が自分でラーメンを作るような感覚だ。好みをバランスを探すのも、楽しいだろう。
店を出ようとしたら、ひろさんから「お久しぶりです」と声をかけられ少し話しをした。
最初の店に通っていたころ、ごちそうさまでしたを言うくらいで特に話しをしていなかったが、顔を覚えていてくれたことが嬉しかった。
更に、客足の絶えない最中、外まで見送ってくれて「お仕事がんばってください」と、声が響いた。
どうやら僕はいつまでたっても「ムタヒロ」を越えられそうにない。
無償の愛と激励になぜか涙しそうになりながら、快速電車に飛び乗った。
お腹と心が満たされていた。
よし、やるか。新宿に到着する頃には、ラーメンは勇気へと変わっていた。
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