映画の中のライカとキャノン

 映画館で観る映画が好きだ。家にDVDを再生できる機器がひとつも無いということもあるが、朝一番、人気の少ない小さな映画館にぽつんと座りスクリーンを眺めるのはなかなか心地いい。

 最近は偶然、写真関係が二つ続いた。
 ひとつは「ネオンデーモン」田舎町からLAに出てきたモデル志望の女の子が、売れっ子になってゆくという話。筋だけ聞くとアメリカンドリーミーだが、内容は残酷で裏切られる。ひたすらダークなトーンと、ドラッグムービーのような不可解な心理描写が続く。演じるのはエルファニング。
 最初の恋人のようなカメラマンも、後に登場するジョエルマイロウィッツ似のベテラン写真家もライカを使っていた。おそらくMPのデジタルだろう。しかしあのフルセットアップされたファッションシューティングの現場で”ライカ”というのはかなり違和感がある。協賛の問題でそうなってしまったのだろうが、もしかして本当にジョエルマイロウィッツだったのかも。
 もう一つは「ホームレス ニューヨークと寝た男」俳優業と、ショーのバックステージ等を撮影するスナップカメラマンとして生計を立てているマークレイは、友人が住むビルの屋上でホームレス生活をしている。
 彼が使っていたのはキャノン7Dだった。レンズは不明。こちらはドキュメンタリーということもありリアリティーがある。焦点距離の観点から、小さめのセンサーを搭載したデジタル一眼レフという選択をするスナップ系のフォトグラファーは多い。7Dだとスポーティーでフォーカスも速い。発売されて時間も立つのでリーズナブルでもあるはずだ。
 公開初日だったので、終演後、プロモーションのために来日した本人がステージに登場し挨拶をした。ホームレス生活はミニマリズムでもあり、映画と本人の話からサバイバルに都市生活をおくるためのヒントが得られた。僕はまだ、家は捨てない。

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