羊へのメタモルフォーシス

偶然か、最近は書くことについて話すことが増えている。昨日も旅のなかま間でパロールとエクリチュールや、ツールとフリック入力についての話をした。真夜中、Sとの電話でもブログや文章について話した。周りが書くことに向かっているというよりは、僕の意識がこの日記や書くことに引っ張られているせいでそのような話題に敏感になっているのかもしれない。写真や映像よりも遥かにクラシックで古典的なその行為になぜ人は依存するのか。いや、魅了されるのか。人間は言葉により思考しているという一般回答がありながらも、もっとその周辺の複雑な要素が絡み合っているように思うし、それが一体何なのかも分からない。脳科学的な分野とも関係しているだろうし。

函館の宿を10時にチェックアウトして、近くの店でコーヒーを飲む。その場で焙煎しているコーヒーが鮮烈においしかった。こういう時、普段のネスカフェゴールドブレンドが効いてくる。このメンバーは道中、酒ばかり飲んでいるから、その間にふと入るコーヒータイムがいつもいい。カフェインで覚醒した輩のうち一人と函館駅で分かれて、もう一人と特急列車北斗で札幌まで向かう。3時間半という乗車時間が北海道の広大さを示していたし、途中の景色は山あり海ありで素晴らしかった。千歳近くでジンギスカンの名店へ行く予定だったが全て予約で埋まっていて、ホテルにチェックインして東本願寺駅近くの「札幌ジンギスカン」へ。目の前で切り立ての肉を出してくれて、無くなり次第終了というシステム。ワインもデキャンタで頼んでこれまでに食べたことのない品質のラムを堪能した。その後一度風呂に入り、二件目もジンギスカン。最もメジャーらしい「だるま」一軒目とは170度くらい違う傾向で、甘めのレモンサーとの組み合わせが抜群すぎて体が羊に。函館から札幌への移動を経てイカから羊に変態した二人は、メェと鳴いて札幌の夜に消えた。

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