6月6日、月曜日。雨。朝からずっと雨。このような日は部屋での作業が進む。しかし昨夜の家系ラーメンが残っていて気分も匂いも最悪だった。食べてる時は至高の瞬間なのに翌朝の悲惨さと言ったら、まさに天国から地獄へといった感じ。もうしばらくあのラーメン屋には行かない。というか、あの飲み屋とあのラーメン屋の絶妙な距離感は良くない。初回も行ってるから、あの飲み屋の後に家系ラーメン屋に行く確率は今のところ100%だ。一度習慣付いてしまうと、反射反応のようになりなかなか同じ行動から抜け出せない。仕事や会社も同じだ。同じことをすると安心するので、やりたくもないことをずるずるとやって気がついたら人生が終わっているということになりかねない。いや、人生に始まりも終わりもない。位置するのは点と点の中間で、常に生成途中にあるのだ。近頃ドゥルーズしか読んでいないのでどうしてもそういうところに着地する。すごいんだからドゥルーズの影響力は。現代思想にかぶれたやつや議論好きの理屈っぽいやつがドゥルーズやフェリックス語りするのもよく理解できる。そういう人に限って別に哲学を専門で学んではいない。僕だってそうだ。とにかく、深夜の家系はきついという話だった。朝、いつもならネスカフェゴールドブレンドを作るのだけど今日はその家系のせいでもう少し酸味のある飲み物が欲しかった。できればグレープフルーツか炭酸水。でも買いに行くには面倒だし自分が臭すぎた。それでQからもらった台湾のドリップコーヒーの封を開けた。これが大正解でアメリカ西海岸の酸味系だった。香りもすごく良くて、気分は一気に良くなって、ドリップコーヒーはドゥルーズくらいすごいなと思った。スタジオの仕事や写真作業をしていたら、外は雨で暗いまま気付けばもう夜の12時だった。
