カメラマンになりたいけれど、新社会人になってしまった人へ

 

今年は開花が早く、桜が既に舞い散っております。

4月1日ということで、卒業やら入学やら入社やらで、気分を新たにしてる方々も多いことでしょう。

でもその中には、「本当は就職したくなかったけど、仕方なく会社員になってしまった」という方も多数いると思います。

その気持はとても良く分かります。

なぜなら、僕も10年ほど前、そういう気持ちで新卒で入社し、会社員になったからです。

そして、半年も経たないうちに辞めました。

今思うと、かなりヤバい上司と、かなりヤバい会社で、スピード退職という適切な判断ができて良かったと思っています。

あのまま会社に居続けたなら、自殺か、病死か、あるいは最悪生き残り、奴隷のような社畜生活を続けるはめになっていたのですから。(もちろんそこで得たものは割とある。広告会社だったので、広告や業界に関する知識だったり、営業だったり、ウェブの知識だったり、サイト作成のノウハウ等)

しかし間違いなく、フォトグラファーには成れていなかったですし、ウェブのデザインをしたり、ディレクションしたり、このようにのほほんと文章を書いてもいなかったかもしれません。

僕はここで、「会社員にならない方が良い」と言っているのではありません。

なぜなら今、旧来型の「社員」という概念自体が、変わりつつあるからです。

ウェブのお陰で、個人の価値を増大出来るインフラが整い、シェアエコノミーが発達し、とても生きやすい時代になりました。

「社員」で会社のインフラを使い、「個人」で人生のミッションを進めることが可能な時代に生きています。

最近、副業関連のニュースが多いのも、その背景の現れだと思います。

 

僕はその広告会社の後、写真事務所に”入社”するのですが、別の問題を抱えることになりました。それは

自分の撮影した写真は、自分の著作ではなく、会社のものとなる

ということです。(また他の様々な仕事、例えば会社のウェブサイトの構築なんかもそこでは僕がやっていました。)

これはどの会社でも同じで、何を作っても、書いても、それは個人のものではなく、会社のものになるのです。電通や博報堂、大手の広告会社からディレクターとして独立していくのも同じ背景があるからです。

つまり、個人の価値を蓄積できない会社員には何のメリットも無いということです。

そのようなことを昔考えていて、先日、堀江さんと落合さんのトークで同じトピックが上がっていたので、書いてみようと思いました。

 

この著作者人格権というのは、写真の仕事においては最も顕著に現れる問題です。

僕はこの問題に気づき、フリーでやることを決め数年後に退社しました。

会社員にメリットがあるとすれば、トーク内でも挙げられているように「肩書とインフラが使えること」だと思います。

幸いその写真事務所はフィルム主義が当時強かったので、カメラや現像の環境が整っていました。朝から晩まで暗室にこもり写真をプリントすることができたのはとても良い経験となりました。フィルムも35ミリから、ブローニー、シノゴ全てが揃っていました。シノゴのフィルムを皿現するなんて、今個人が行うには、その準備に結構な資金と労力が必要となり、気軽にはできません。

そして会社名があるだけで、個人で仕事を受ける際も営業時に交渉が有利になります。

幻冬舎の箕輪さんのように、会社の給料の5倍程稼げるようになると、肩書とインフラだけで、「社員」というポジションはほぼ形骸化します。

そのような働き方はまさに今の感じだなぁと思うわけです。

なので僕が今回伝えたいことは、タイトルにあるように「カメラマンになりたいけれど、社会人になってしまった人」は、とりあえず会社に勤めながら、好きな写真撮って発表すればいいということです。

これは何も、写真にかぎらず、デザイナーになりたい人も、役者になりたい人でも同じです。

会社は辞めずに、同時にやる。その中で大切なのは、「会社のインフラと名前は、徹底的に使い倒す」ということです。

会社の給料より、自分の好きな仕事で稼ぐ金額の方が多くなって、会社の人間に何か言われたら、その時に考えれば良いです。(納税はきちんとしましょう)

そして好きなことをやっているので、意外と簡単に会社の給料は越えてしまう場合が多いです。

スティーブ・ジョブズじゃないですけど、どんなに些細なことでも、やっていることが全て繋がってくることがあります。点と点をひとつの線にしていくために、若い頃から多くの点を打っておく。点を打てば打つほど、将来それが線になる可能性は高くなります。それはある程度長い年数重ねて、後から分かることだと思います。

特に20や22歳で、人生で何をしようか決定している人は圧倒的に少数派なのですから、とりあえず社会人になってしまったのなら目の前のことにしがみついて、興味が有ることに同時多発的に取り組んでいく。そういう姿勢が生きることを楽しくする秘訣なのではないでしょうか。

あとは睡眠と、食事を意識していれば、大体のことはなんとかなります。

個人の価値をスケール出来る時代なので、会社は減っていくと言われています。残るのは、組織としてそこに所属することそのものが価値となるような会社でしょう。リソースを出し合い、個々で出来ないことを皆でやるような仕事には価値があります。それでいて、個人の名前は奪われない。

「会社員」という意味合いは、従来のものから変容しつつある。

若い人にとっては、とても面白い時代ではないでしょうか。

sakura Nikon D600で
sakura 2018 Nikon D600で



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