パラノ的, sweat coin歩き

誰も知らない街を歩く。この千葉の九十九里町からほど近い何もない街。住宅はあるから人は住んでいるのだろうが、不思議なことに誰ともすれ違わない。本当に。まるで映画のセットか、甚大な何かが起こって人がいない町になってしまった現実か。ここにいる自分の態は住民でもなく観光客でもない。住民税を払わなければならないことを考えると一応住民になるのだろうが。住所不明、職業不定、仮暮らしのマルエッティ。iPhoneの歩数計と連動して歩くと怪しいクリプトが勝手に貯まるsweat coinというアプリを入れていて、友人をフォローしてみたら、友人たちの歩数がランキング形式で表示されるようになった。メッセージでやり取りをしていて新たに「歩数マウント」が加わったと笑っている。健康のバロメーターは歩数だけで測ることは出来ずとも、これに関しては歩いた歩数がそのままクリプト-金になるかはわからなくともなる可能性は高い交換可能性のある資本的なもの-の積み上げになるという点で、ドゥルーズ=ガタリの言うパラノ型人間を思わせる。誰もが相手よりも少しでも速く、少しでも先へ進もうと必死になっている社会。各々が蓄積してきた成果を大事に背負いながら、更に少しでも多く積み増そう、それにより相手を出し抜こうと血眼になっている社会。80年代の病的な社会観が新たなテクノロジーによって変態して再来したということだろうか。この恐ろしいゲームに参加したい人はリファラルでこちらから登録をどうぞ。あれ、あなた今日全然歩いていないですね?