フォトレビュー #05「タイと仏像と私」

こんにちは、常丸です。

フォトレビュー第五回。

今回送られてきた写真はこちらです。

名前:明大前の女
活動地:明大前
作品タイトル:「タイと仏像と私」
使用カメラ:GALAXY S7 edge
写真歴:300年
SNS・ウェブサイト:Twitter @_dj_maddy_

[レビュー]

「ザ・旅行写真」という感じで、個人的には好きですね。タイトルから察するに、写っているのが”明大前の女”さん。つまりセルフポートレート*ということになります。

しかし、ミラーなサングラスの映り込みをよく見ると他に撮影者がいるようにも見えます。恋人との旅行だったのでしょうか。でも自分で自撮りしているようにも見える。不思議な写真です。

スマートフォン「ギャラクシー」で撮影してるようですが、一般的な写真の画角2:3では無いところも、スマホ・携帯写真的で好感が持てます。意図しているのかわかりませんが、あえて16:9あたりでそのまま撮っているので、映画の一場面とまでは言わないにしても、背景の仏像と相まって、シュールレアリスティックな表現に見えなくもないです。僕はまずこの色の出かたに関心しました。ギャラクシー、ナチュラルでこんなに綺麗に写るんですね。iPhoneはインスタバエに準じて、最近は彩度強めのチューニングですから、こちらはとても写真的な色味をしていると思います。

強いて言えば、このタイトルにするのであれば、もう少し仏像に近づいて撮影しても良かったかもしれません。

いや、しかし、この距離感は。彼女のサングラスといい、背景の木とレンガの中間に人物を置いて、画面右側の余白を多めに撮ったバランスの構図といい、全てが謎めいています。この距離感で正解な気がしてきました。

そしてまた写真歴300年って。仏像じゃないんですから。

トキマルフォトレビューに応募してくる人の傾向として”写真歴をごまかす”という癖がどうもあるようです。

[*セルフポートレートについて]
スマートフォンの普及により、今では”自撮り”として、セルフポートレートはとても主流な写真撮影方式となった。

しかし、スマホが無い時代から続く、古典的な形式である。

多くの写真家がセルフポートレートを残していて、僕が思いつくのは

ファッション写真家のヘルムート・ニュートン、ブレッソン、マン・レイ、リー・フリードランダー、ダイアン・アーバスも良く自分を撮っているし、ロバート・キャパ、「セーヌ左岸の恋」のエルスケン、メイプルソープにアヴェドン、セシル・ビートン、アーヴィング・ペン、ナン・ゴールディン。ナニーだったヴィヴィアンマイヤー。そしてシンディー・シャーマン。

日本だと、荒木経惟さん、深瀬昌久さん、ヒロミックス、最近だと”浮遊”の林ナツミさん。

こうやって書くと、ほとんど歴代の写真家たちがセルフポートレートを撮って残しているんですよね。

スナップの記事でも書いたけれど、モデルがいなくてもとりあえず自分がいるわけだし、どんなに孤独で、社会や地域や組織から疎外されたとしても、自分だけはいつもいるんですね。

結局誰もが、写真を撮りながらも、最も分からないのは自分自身のことなのかもしれません。

自我の承認と、他者の認識。

しかし全くセルフを撮らない写真家もいます。

これは写真に対する態度というか姿勢の差異なのだろうか。

今回のレビューではそんなことを考えさせられました。

[これまでのレビュー]
#01 痩せてる
#02 気ままに。
#03 さつき
#04 地球から愛してる

[レビュー作品募集]

写真は下記情報を添えて、tokimarutanaka(at)gmail.com 宛にお送りください。

1、名前、ペンネーム(匿名でも可能)
2、活動地
3、作品タイトル
4、使用カメラ
5、写真歴
6、SNS・ウェブサイト

上記の情報は必ず記載ではなく、任意です。一部でも可能。

ピックアップして、レビューします。

[注意事項]
・写真は当ブログにて公開されますので、著作権は撮影者が有するものに限ります。人物が写っている場合は、撮影・公開の許可を得ているものとする。
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