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フォトレビュー #07

こんにちは、常丸です。

フォトレビュー第七回目。
皆様に送って頂き、地味に続いているこの企画です。
ありがとうございます。

今回の作品はこちら。

名前:もっこ氏
活動地:秋~夏
作品タイトル:一生懸命考えたけど、思い浮かばなかった
使用カメラ:eos 5D

[レビュー]
メランコリックなモデルの表情と美しさがよく現れているポートレートです。何度かこのレビューでポートレート作品が送られてきていますが、その中でもフェイスアップと呼ばれる、最も寄りの絵ですね。そして背景の処理も極限まで詰められている状態、つまり、周囲の環境を排除し、人間だけにフォーカスしています。その潔さがとても心地良いです。

寄り過ぎると、単にビューティー写真になって面白く無くなるのですが、こちらは手の置き方や顔の角度、視線が念入りに調整されています。おそらくカメラマンがきちんと指示を出して作り込んでいったものでしょう。そういう意味では、スナップの対岸にある、ディレクション的な写真と言えます。爪にハイライトが入っていることが、この写真の全てと言えるほどに強いポイントとなっています。

また、モノクロにしたことも正解だったかもしれません。それも結構アンダー目にふっている為、イルフォードのモノクロフィルムで撮影したような雰囲気が出ています。おそらくデジタルでカラーをモノクロ変換したものだと推測するのですが、カラーでこの絵だとグラビア写真的*にポップになってしまうところを、上手くまとめています。

モノクロって一見それだけでかっこよく見えるので、初心者がデジタルで安易に行いがちなんです。僕も過去に一度、写真評論家の飯沢耕太郎さんに怒られています(笑)しかしこの撮影者は、フィルムを知っていて、一周回ってデジタルで意図的に行っているような印象を受けます。グラビア的な空気もいい意味で渋い大人のベテラン感が出ているので、おそらくかなりの経験者でしょう。

[*グラビアについての余談]
グラビアは本来、グラビア印刷というカラー印刷の手法を指します。

しかし、週刊誌等の扉であまりに多く使用される為に、女の子が下着や裸で男性的な視点からエロく写された写真の事を差すようになりました。

コンビニなどに、このグラビア(ポルノ)がずらりと並んでいるのは、世界中をみても日本くらいのもので、実はとても特殊なことです。

良くも悪くもこのグラビア文化は、世界の写真に影響を与えています。

ファッションフォトグラファーのテリー・リチャードソンが、外でモデルを裸にして撮るのは、実はこのグラビアがオリジナルにあるとされています。(荒木さんでも、篠山さんでもなく)

フランスのファッション誌・Purpleでテリーが撮っていた頃、日本を訪れた時に、コンビニやスタンドでグラビア雑誌を大量に買い込んでお土産としてパリで配っていたという逸話も残っています。

外から見ると特殊に見えることに、内にいる人間は気付かない/気づけないことの典型ですね。

何気ない日常を、非日常へと昇華させてくれるのも写真の役割なのかもしれません。

[これまでのレビュー]
#01 痩せてる
#02 気ままに。
#03 さつき
#04 地球から愛してる
#05 タイと仏像と私
#06 イケメン

[レビュー作品募集]

写真は下記情報を添えて、tokimarutanaka(at)gmail.com 宛にお送りください。

1、名前、ペンネーム(匿名でも可能)
2、活動地
3、作品タイトル
4、使用カメラ
5、写真歴
6、SNS・ウェブサイト

上記の情報は必ず記載ではなく、任意です。一部でも可能。

ピックアップして、レビューします。

[注意事項]
・写真は当ブログにて公開されますので、著作権は撮影者が有するものに限ります。人物が写っている場合は、撮影・公開の許可を得ているものとする。
・作品を頂いても、内容によっては必ずレビューされる訳ではないことをご了承下さい。
・紙面の関係上、組写真ではなく、なるべく一枚でお送り下さい。

皆様のご応募お待ちしております。

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