SHINSAKU ARIMA

SHINSAKU ARIMA / 有馬晋作
–April 2017

 

interview and portraits by TOKIMARU TANAKA

4月より宮崎公立大学の学長に就任した有馬晋作に独占取材を行った。朝5時に起き、ジョイフル(ファミリーレストラン)に行って本を読み、りんごを食べてフライトに臨んだという紳士を、ゼミ生と共に銀座で迎えた。”ゆるキャラ”と称される政治学者は、今、何を考えているのだろうか。

TOKIMARU TANAKA – 学長就任おめでとうございます。
SHINSAKU ARIMA – ありがとうございます。学長室は広くて落ち着きます。本がだいぶ読めそうです。

TOKIMARU TANAKA – テレビ出演や原稿依頼などますます忙しそうですね。
SHINSAKU ARIMA – テレビに出る時は、ジムでショルダープレスをやって猫背を矯正してから収録に挑みます。あれをやると3日はもつんです。それまではジムに足が向かなかったんですが、人は見られるということが重要ですね。

TOKIMARU TANAKA – そう言われると、猫背が少し和らいでいる気がします。学長の職務を遂行しながら、自分の研究を進めることは難しそうですが。
SHINSAKU ARIMA – 私は鹿児島県庁で23年間勤めていました。以前は研究者タイプだったのですが、県庁に転職してからは行政マンタイプになって、働きながら同時に研究をしたきたのでもう慣れています。隙間時間を使うのが上手なんですよ。大学院も働きながら通っていましたし。

TOKIMARU TANAKA – 学長としての抱負はありますか。
SHINSAKU ARIMA – 二つの柱を定めています。一つは地域貢献できる大学にするということ。これは宮崎公立大学が市立大学であるからです。もう一つは良い人材を社会に輩出していくということです。宮崎の人々にとって、存在感のある大学を目指します。

TOKIMARU TANAKA – 堀江貴文さんなどは、大学はもう必要ないと言っています。少子化や、学びの機会の多様化により、学生は減ってゆく一方ですが公立大はどうですか?
SHINSAKU ARIMA – 本学は伸びしろのある人を育成していると思います。私の経験からいっても実社会で強い人は、どんどん吸収していく人です。これはかなり強みです。これからは一つよりも二つの要素を持っている人間が強いです。そういう意味では、本学のリベラルアーツという特色が、ますます有利になっていくでしょう。

TOKIMARU TANAKA – 先生も、一般職経験もありながら研究者という二つの要素を持っていますね。大学教授としては稀有なパターンだと思うのですが、どうして学長までたどり着いたのでしょうか。
SHINSAKU ARIMA – 好きなことを追求していたら、こうなってしまったという感じです。私は運がいいんです。バランス人間でもあります。人にああしろこうしろとは言わないですが、辞める時はスパッと辞めるし決断力があると思います。決断するときに比べ普段は何事もおおらかにやろうと思っています。




ー晋作の新作についてー
TOKIMARU TANAKA – 今年に入り、新著も出版されましたね。
SHINSAKU ARIMA – はい。”劇場型ポピュリズムの誕生”です。海外のポピュリズムについて概観して、日本の特色を書いています。政治がメディア化し、劇場型政治を行う人が支持を得る仕組みになっているという分析です。それらは敵を作ることで成り立つもので、何よりメディアでの写り方が大事になってきます。最近であれば小池さんが良い例でしょう。トランプを研究している人は多くいますが、日本のポピュリズムをやっている人はあまりいないから、研究している人は有馬にたどり着きます。私は良いタイミングで本を書いてきました。チャンスがあった時、書かざるをえないと思うんです。本にする能力があってよかったです。本にするのはきついんですよ。

TOKIMARU TANAKA – 写真集を作っているので、その気持ち分かります。次作の予定はありますか。
SHINSAKU ARIMA – 実は曽祖父が18歳で西南戦争に行っており、その時の従軍日記が残っているんです。それを元に西郷どんの話を書こうとしています

TOKIMARU TANAKA – 最後に、東京に暮らす有馬チルドレンにメッセージをお願いします。
SHINSAKU ARIMA – 東京は大したことはないですよ。東京の人は仕事に追われ、じっくり考える暇がないと思います。皆さんはもっと心に余裕を持って、日本と世界を大きく見る気持ち、つまり大局的に日々を過ごしてください。

 

 

 

 

 

professor arima 004

 

 

 

 

professor arima 003

 

 

 

 

 

professor arima 002