アドビエクスプレス発進!

7月4日、月曜日。雨。朝から日記とnoteでの定期購読マガジンのための記事を執筆。ヘッダー用のデザインをいくつか思いついてイラストレータで作業を試みるも無料期間が切れていたので、アドビエクスプレスを試してみた。エクスプレスと言えば、プリンタ等を買った時に付属でついきていたフォトショップエクスプレスを思い出す。当時の写真編集においては職業的レタッチャーでもない限りエクスプレス版で十分だったが、UXの簡易性が求められる今ではフルパッケージの方がエクスプレスのような作りになってきている。ラップトップやデスクトップPCではなく、iPhoneやiPadでの作業が念頭に置かれていて、楽な方に流れるという人間の性質が噴出しているかのようである。アドビエクスプレスのキーワードは「誰でもつくれる」。その通り、アプリのインストールさえ不要でブラウザ上で簡単に作業できる。テンプレートもおそらくAdobe AIの技術が使われていて、商業デザインをディープラーニングによる集合知で脱構築するような姿勢がある。他のアドビクラウド系アプリと同様に月額課金のサブスクとなっているが1000pxまでのデータなら無料で作れるので、SNSのアイコンやブログヘッダーなどは無料版で事足りてしまいそうだ。iPhoneが写真をコモディティ化したように、アドビはポストプロダクションをコモディティ化しようとしている。ロケという移動が基本にある撮影や仕事では、持ち物はできる限り軽い方が良くて、今ではPCでしかできない作業など仕事の足枷でしかない。キャプチャーワンのiPad対応も然り、写真の現場もクラウドベース、webベース標準になってもっと軽くなってしまえばいい。そんなことを考えながら夜、渋谷駅に向かって構えたカメラはSLと24-70という組み合わせでやや重かった。

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