日曜日のワンダーランド

 日曜の夕刻が好きだ。特に今日のような曇天の日曜夕刻が。そこには一日の始まりも終わりもなく、ただ週末の浮かれた空気だけが漂っている。時刻で言うとそれは3時45分ごろから始まる。おそらく夕飯の支度を始めている人や、外にせり出たテーブルのある居酒屋で既に1軒目を始めてしまった人達や、ジムでランニングや筋トレに勤しんでいる人や、夜の仕事のために髪の毛を巻いている人や、もう一押し文章を綴るための休憩としてコーヒー豆を挽いている人たちがいる。
 夏前のこの時期が特に良い。少し暑くて、じめっとしていて、でもエアコンはつけなくて。天然光のフェードアウト。部屋の中が次第に薄暗くなっていく中で、音楽はかけずに、鳥の声などがあればそれに耳をすます。外を走るトラックの音の方が、鳥よりも主張している。でもそれでも構わない。冷凍の枝豆に水をかけ流し、缶ビールをプシュっと開けたなら、日曜日のワンダーランドを始めよう。

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