Tag: パタゴニア
パタゴニアバギーズショーツのインナーメッシュの本当の意味 [今日から使える]
なぜだか今日は一日中ショーツについて考えていた。暑かったからだろうか。パタゴニアのバギーズショーツはノーパンで着用するのが最もその性能を発揮できるということに最近気づいてきた。最初は冗談めいて言っていたけれど、あのインナーメッシュはノーパンで履いてこそ効果が出る。その通気性。ハイクやランはもちろん、水にも入ることができてすぐに乾く。もはやショーツ(パンツ)ではなく、下着としてとらえたほうがいいくらいだ。
下着を着用してさらにその上にバギーズを履くと二重にパンツを履いているようで熱いし蒸れる。だからハイクやランで使う人たちはわざわざインナーメッシュをハサミで切り取って使用しているらしい。ああ、もったいない!あのメッシュが最高なのに。メッシュが不要なら最初からバギーズである必要はなく、無メッシュのショーツを選んだほうがいい。下着を履けば、水から上がった後下着も一緒に乾かす必要があるのでもちろん速乾性は低下する。バギーズだけならそのまま行動していればすぐに乾く。それでも下着を履くのなら乾きの速い化繊かウール素材のものを選ぶ必要がある。
バギーズを随分称賛してきたし、多くの人に称賛されてきたけれど弱点もある。僕が思うのはポケットのデザインと数。まず正面のポケットが深すぎる。物を入れると形が出て美しさが損なわれる。そして深いのでとても取り出しにくい。バックポケットは右側にひとつしかついていない。深くて形が出るので正面ポケットに物を入れることができないとなると、右後ろの一つに全てを収めなければならない。僕のようなモノを持たない人間には少しきつい仕様だ。せめて二つあれば容量は上がるのに。だがもちろんこれもパタゴニアの思想を反映したデザインの一種だろう。つまり、モノを持つな、自然と遊べ、というような。走る時もそうだけれど、財布やスマホを何も一切持たずに身体ひとつでただ走るのは気持ちがいい。走りに集中できるし自然と一体化できる気がする。そうでもしなきゃ今の僕たちは一日中スマホと離れることがないのではないか?
そういうわけで、僕はこれからはバギーズを下着と捉えることにする。衣類=パンツにカウントしない。肌に最も近くてずっと履いているので、妙な愛着が湧いている。そして山でも海でも街でも使えるショーツを近々手に入れる予定だ。実はもう注文していてそろそろ届く。最後にお気に入りのローラジョンソンのストーリーを紹介して終わりにする。
「あらゆるアクティビティにそれぞれ別のショーツは必要ない。生涯において良いショーツが1本あればいい」
ローラ・ジョンソン
うどんをめぐる冒険 – 高松と直島の旅



がもう
香川県坂出市加茂町にあるうどんや「がもう」に僕たちがレンタカーで到着した頃、雨が降っていた。
12時ごろだっただろうか。傘をさした人々の行列が見える。
「うどんも並ぶんだ」
仲間のうちの一人がつぶやいた。僕も同じことを思った。
テーブルも少なく、つまみもなし、酒もなし。流石はうどん、回転が早い。
どんどん列の前の方に進んでいく。
入り口近くになり、メニューの書いてある看板が見えた。
小 150円
大 250円
特大 350円
安いとは聞いていたものの想像以上に安い。トッピングは天ぷら、あげ、卵、温泉卵のみ。
実にシンプルだ。
店内に入ると、茹で場がすぐ左手にあり「小」と一声。
茹でたてのうどんが器に入り出てくる。
その隣にはトッピングする場所があり、「あげ」を頼んで会計を済ませる。
列になったまま、出汁窯の前までたどり着く。学食かバイキングのようだ。
おたま一杯分の出汁をかけると、列に乗ったまま流れるように外へ。
店内にはテーブルがひとつだけあり、家族らしき団体が6名ほど座っていた。
外には道の駅にありそうなプラスチックのベンチが、バリエーション豊かに置かれている。
ビーチパラソルが備え付けられてるおかげで、雨に濡れずに食べることができた。

コシがあり程よい塩気の麺、少し甘めのあげと、しっかり素材の味がする芳醇な出汁。
うまい。
これが香川のうどんかとしみじみ思った。

蕎麦は関東が主流だが、うどんは全国にある。
僕が生まれ育った九州・長崎ではアゴ出汁のクリアなうどんだったし、学生時代に4年住んだ宮崎は甘い出汁にコシの無いゆるゆるの麺だった。(福岡のうどんにも近いものがある)
当時は何気なく食べていたが、今思えば地域の特性がうどんのスタイルににじみ出ているようで、どれも美味しかった。
香川は日照時間の長い瀬戸内気候に属し、古くから良質の小麦と塩醤油、イリコが取れるためうどんがブランド化したと言われている。江戸以前からも宿の1階に併設される形で栄えたようだが、現在のうどんの姿とは随分違っていたようだ。
ブームが始まったのは1980年ごろからで、メディアでの拡散と同時に、瀬戸内大橋と明石海峡大橋の開通がそれに火をつけたとされている。

今回の旅は、香川出身の友人のガイドの元進められた。
ネットの情報は一切参照しないことにした。リサーチはおろか、レビューさえ読まなかった。
ただ香川出身の彼に
「香川で1番うまいうどんを食わせてくれ」
とだけ言った。
すると彼は
「香川で1番うまい言うことは、日本で1番うまいいうこっちゃ。日本で1番ということは?もうわかるさかいな、世界で1番うまいいうこっちゃーー」
と答えた。
僕らはそれに対して何も言わず、ただ食べて、感じることにした。
二軒目は「山越うどん」でかまたまを。
三件目は「源内」でかけを。
四件目は直島へ渡り「石井商店」で肉うどんを。(これは厳密には香川のうどんではないとのこと)

どれも最高に美味だったが、香川県内でこれほどバリエーションがあることに驚いた。
同じうどんでも食べ方を変えると全く飽きなかった。
というより、うどんのカスタマイズ性の高さを改めて感じたのである。
そして店ごとに、得意な出し方が存在するようだ。
上に挙げたお店は、麺が売り切れ次第終了ということなので、高松に到着したらレンタカーで直行が最も効率的で確実にうどんにありつける方法だろう。



GOTOトラベルについて
今回、東京から新幹線という移動手段をとったため、交通に関してGOTOの恩恵を受けることはできなかった。多少は早割で安くはなっていたが。
ホテルと地域クーポンについてはできるだけ利用してみた。
まずホテルは予約段階で、通常の〇〇%の割引適応というかたちになる。
しかしこれはなんとも言えないところで、ホテルの価格は基本時価であり、ホテル側が決めるのでGOTOの値引率と価格設定によってはそんなに普段と大差ないという場合もある。今回はリーズナブルに泊まれたと思う。

そして地域クーポン。
これがなかなか複雑だ。
チェックイン時にホテルに予約バウチャーを提示して、QRを読み込ませて発行してもらう。
発行してもらったクーポンは「地域割引対象店舗」で使うことができるというもの。
まずこの地域クーポンには「紙版とデジタル版」が存在する。
紙版クーポンは旅行会社を通す等特定の条件をクリアした場合に付与される。
デジタル版クーポンはネット予約した場合に付与される。今回二泊の旅で別宿だったが、ふたつとも「デジタル版」での発行だった。
さらに使えるお店にも「紙版が使える店」と「紙版・デジタル版両方使える店」が存在する。(どうやらデジタル版のみ使える店はないようだ。今回見つけられなかったので)
そしてどういうわけか、デジタル版の使える飲食店が圧倒的に少ないのだ。
6000円〜12000円ほどのクーポンが発行されたので、夕食の足しにすることはできたが、クーポンルールとお店探しに少し苦戦した。
それもいきあたりばったりの旅らしく楽しくもあったが、もう少し仕組みをシンプルにしてほしいと思う。老若男女が簡単に使えるように。



旅の荷物
写真撮り忘れですが、今回の旅の荷物リストしておきます。
・イヤフォン
・ミニ三脚
・充電器類(iPhone, Camera)
・衣類(レインジャケット、Tシャツ1枚、下着1枚)
・衛生用品(歯ブラシ、日焼け止め、オイル)
・エマージェンシーセット(山用)
・現金、クレジットカード、免許証
服は現地で洗濯スタイル。旅の道具で服が最もかさばります。
旅写真の続きはノート版に掲載していますのでぜひ御覧ください!
twitter : @tokimarutanaka
instagram : @tokimarutanaka
note : Tokimaru
store : TOKIMARU ONLINE
YouTube : Tokimaru Tanaka

冒険はつづく。