レンジファインダーカメラを最大限に楽しむ設定

Setting of Rangefinder Camera

今回はレンジファインダーを楽しむための設定について考えてみます。

レンジファインダーとは?

レンジファインダーカメラとは、光学視差式距離計が組み込まれており、距離測定に連動して撮影用レンズの焦点を合わせられるカメラのことである。レンズの繰り出し量などを測定することで合焦装置と光学距離計を連動させ、スプリットイメージや二重像の重ね合わせによりピント合わせを行う。

Wikipedia

レンジファインダーの利点

・一眼レフより断然コンパクト
・ミラーが無いので、ミラーショックが発生せず、低シャッター速度でもブレにくい
・シャッター音が小さい
・ファインダーが光学式であるため、被写体をそのまま見ることができる

などが上げられます。

レンジファインダーの欠点

・パララックスが発生する(ファインダーの像と出来上がる写真の構図に微妙なズレが生まれる)
・レンズキャップをしたままでもシャッターが切れる
・マクロ撮影が苦手(最短撮影距離が長くなる)

などが上げられます。

しかし、最近のデジタルなレンジファインダーであれば、パララックスの補正機能がついていたり、マクロモードがついていたりと、それらの弱点をほぼカバーできるような構造になっています。

Shibuya 2019 ©tokimaru / Leica M10-D, summicron50mm

カルティエブレッソンの設定で

20世紀を代表するフランスの写真家に、アンリ・カルティエ・ブレッソンという人がいます。

写真をしている人であればほぼ知っている写真家でしょう。

ストリートやドキュメンタリー写真を中心に活躍し、多くの名作を残しました。グローバルな写真家集団「マグナム・フォト」の設立者のひとりでもあります。

レンジファインダーを楽しむ最も簡単な方法は、ブレッソンのセッティングをそのまま真似ることです。

M型ライカに50mmレンズであればほぼ同じですが、他のカメラでも構いません。そして

シャッタースピードは1/125、絞りF8、iso100、距離5mに設定します

あとは好きな瞬間をフレーミングして、シャッターを押せば写真ができあがります。

ブレッソンはこの設定で固定し、人物の動きが最も美しい配置を構成する瞬間を狙ってシャッターを切っていました。

この設定で絞りを8まで絞ると、3m~12mくらいまでピントが合います。ほぼパンフォーカス的になるので、ピント合わせの必要がないということです。(感覚的に微調整はしますが)この手法をゾーンフォーカスシステムといい、多くのストリートフォトグラファーの間で使われています。

露出にシビアになりすぎないこと

レンジファインダーを楽しむコツは、露出にシビアになりすぎないことです。

ブレッソンの設定で撮ると、必ずしも適正露出で撮影できるとは限りません。

過去に、この記事で16ルールについて書きました
これ1つでOK、フィルム写真の露出の決め方

ブレッソン設定のポイントは、ネガフィルムの感覚でデジタルを使うというところにあります。

Roppongi, Tokyo 2018 ©tokimaru / Fujifilm x100f

写ルンですの気分で

ネガフィルムで設定不要のカメラと言えば、写ルンですがあります。

僕はライカをちょっと重い写ルンですと捉えています。(値段はさておき)

レンジファインダーは見えていることで速写が可能になるということは前にも書きました。

写ルンです同様に、カメラの設定は固定しておいて、撮る瞬間はただ押すだけです。

デジタルであればrawで撮影することにより、ある程度の露出差は後処理でカバーできます。これは写ルンですの適当なネガを、ラボの現像処理で適正まで持っていくやり方となんら変わりません。写ルンですをお店で現像すると、なんとなくちゃんと仕上がって来ますよね。あれは撮影時にきちんと撮れているわけではなく、バラバラな露出をラボの現像機で自動調整しているのです。

また、最近のデジタルカメラのレンジは広いので、ネガフィルムのラティテュードに匹敵するか、それを越える可変域があります。

個人的には、後処理さえしないという方法もおすすめです。後処理をしないということについてはこちらの記事で書いています。
現SNS時代に、あなたの写真を7倍良くする、たった1つの方法

好みのトーンのカメラをjpec撮って出しで使えば、状況によっては、現場の雰囲気がよりリアリティを持って立ち現れてくる場合があります。

そんな人の写真を見ると、グッと動かされる何かがあるのです。

ちなみに今回の設定は、晴天の日中・屋外、という条件でのみ使えます。

その他の条件でおすすめのセッティングはnoteで書いていますのでこちらもどうぞ。

そこにある影と色、写真を読むより音楽を聴くことについて

バルトによれば「ストゥディウム」は一般的、科学的関心を意味し、文化的にコード化された写真受容。それに対して「プンクトゥム」は一般的な概念の体系を揺さぶり、それを破壊しにやってくるものでコード化不可能な細部を発見してしまうような経験である。前者は「好き/嫌い」の次元に、後者は「愛する」の次元に属するという。バルトは『明るい部屋』以前から写真が「コードなきメッセージ」であることを主張し、写真の言表しがたい領域を「第三の意味」や「鈍い意味」、「意味の過剰」といった言葉で説明してきた。

x100fを使う前に行いたい5つの設定

こんにちは、トキマルです。

LeicaQを持ち出す機会が減り、最近またx100fの出番が増えてきました。

軽さ、コンパクトさ、そしてファインダーがあるということ。

どちらも特徴のあるカメラですが、機動性をもってスナップする喜びにここに来て再び触れています。

今回はx100fの使い始めのおすすめセッティングを書いてみます。

レンズ非交換式コンパクトカメラを選ぶ理由

Hong Kong 2018 by DP1 ©tokimaru

これまで固定焦点距離のカメラを好んで使用してきた。
最近だとLeicaQ、Fujifilm x100f、s、Sigma DP2、リコーGR。フィルムであればBig mini、Contax T2、T3。

35mmカメラのコモディティ化

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デジタルをフィルムカメラのように使うための2つのポイント

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