MTGのため久々に天王洲に行ってきた。最寄り駅は天王洲アイル。不思議な名前だ。品川駅の東側に位置する埋立地で、鉄橋で結ばれてはいるが実際、島(Isle)なのでそういう名前になったのだろう。いつも天王洲アイルという言葉を聞くと、続けてエグザイルと言いたくなってしまう。天王洲アイル・イグザイルズ。
ちなみに今回の写真は西新宿のビル。天王洲の写真を探したけどありませんでした。
あと思い出すのは、車生活時代によく聞いていたラジオ番組「デイブフロムショー」のこと。確か放送局であるインターFMのスタジオは天王洲アイルにあった。いつもデイブが、今日は天王洲アイルからお送りしていますみたいなことを言っていたから。まさかその場所で僕がMTGをすることになっているとは、不思議なめぐり合わせを感じる。
最近このエリアはアートシティとして様々なギャラリーやカフェがオープンして再開発されているが、仕掛け人は寺田倉庫株式会社。もともとこの近辺で貸倉庫業を行っていたところ、海外富裕層のアートを保管するビジネスが盛り上がり、あたり一帯でリーダーシップをとるようになった。その発端となった元代表の中野善壽さんはミニマリストでもある。著書「ぜんぶすてれば」にも、どのようにして貸倉庫業からまちづくりへと進んだかが書かれている。持ち物はトートバッグひとつという、エクストリームに持たない感じも面白い。
そんな天王洲だけれど、ビルばかりで多分住めないし住みたくない。高層マンションにたくさんの人が住んでいるのだろうけれど人の気配がない。厚いコンクリートの壁に囲まれて自分の実存の私的所有を強化しながら、広いストリートはどこか寂しく全て明るく照らされている。
吉祥寺や中野や渋谷の、街がごちゃっとして人がぐちゃっといる場所に慣れてしまった身としてはそういうところのほうが生きていて楽しいし、そういう場所から文化やアートの誕生と成熟ははじまるものだと思う。おそらく僕が独身で一人暮らしであることも関係している。マンションの部屋の中の家族だけを世界とするか、世界を世界とするかの違い。
夜、抹茶味のプロテインを飲んでみたらなかなか寝付けなかった。結構カフェインが入っているのかもしれない。