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結局どれ使う?テザー撮影ソフトウェア考察

カメラをPCに繋ぎ、撮影した写真を瞬時に転送してPCに表示することをテザー撮影と言います。(テザリング等とも)

カメラマンによって全くテザー撮影をしない人もいれば、テザー撮影しかしない人もいます。

これはカメラマンの撮影ジャンルによるところが大きく、テザー撮影は主にスタジオでの撮影を行う者によって利用されています。

僕の場合で言えば、現在の仕事の9割はテザー撮影で行っています。(感覚的にはほぼ毎日テザー撮影)

利点としては、すぐに編集に入れるという事と、バックアップがとれる、そしてスタッフ等の第三者に共有・確認ができるということが挙げられます。

弱点としては、wi-fiでも飛ばせますが基本的にカメラとpcがケーブルで繋がれているので、可動範囲が限定されることと、搬入する機材量が増えること、トラブルと解決に時間を要することでしょうか。そもそもスナップ系の撮影に使用されることはまず無いので、基本的な使用範囲内であれば弱点といえる弱点は見当たりません。

昨今のウェブ媒体や、EC撮影、パフォーマンス系イベントなど、撮影から納品までのスピードが求められる仕事においては、テザー撮影することは必須で、クライアントや制作側への確認・齟齬防止という意味合いにおいて広告撮影でも必須事項となっています。

そのテザー撮影を行うためのソフトウェアが幾つかあります。

今まで使用してきた中で、簡単に特徴を記載してみます。

Capture One

おそらく業界で最も利用率が高いテザリングソフトウェアです。
最新バージョンは11で、昔あった”繋がらない問題”は過去のこと。
フォトショップ並の編集機能に加えて、一貫したスタジオプロダクションのために開発されたファイルシステム構成とUI、そしてスピード感。カスタマイズの自由度も高く、使えば使うほど仕事を楽にしてくれるポテンシャルを備えています。(そのカスタマイズの自由さから、複雑で難しいという印象を持たれることもある)
ファッションシューティングや、大量のプロダクトを撮影するような撮影には特に威力を発揮し、カラーコレクション、シャープネス、クロップの複数適用・編集性はキャプチャーワンしか無いという感じ。取り込み、セレクト、編集、納品まで一貫して行えます。

デメリットは価格とアップデートの頻度でしょうか。
フルライセンスで¥37,000と、他のソフトに比べると割高です。
フォトショップのように、完全サブスクリプションに移行するのも時間の問題だと予測しています。

Lightroom Classic CC

light room classic cc
light room classic cc

Lightroom CCではなく、Classic CCの方でテザリングが可能です。

フォトショップへのシームレスな編集移行、ライトルームの編集機能をダイレクトに使えるという意味ではとても有力です。
しかし、使用感としてはちょっと表示速度が遅い。
初めての人が見る分には問題ありませんが、キャプチャーワンの現場に慣れているクライアントや制作の人が見ると「ちょっと遅くないですか」と感じるレベル。
そのようなスピードが求められる現場や、せっかちなカメラマンは無理かもしれません。

逆に、一人でじっくり物撮りなんて仕事には良いかもしれません。
何より、フォトショップとライトルーム使えるフォトプランで月額980〜利用できるのはリーズナブルです。サブスクはこちらから↓

Aperture

以前コチラ→プロも利用?無料(フリー)で使える写真セレクトソフト
で紹介した今は亡きアップル、アパーチャーです。

aperture
aperture

サポート終了していますが、この前久々に現場で使用してみたら、問題なくいけました。

テザリング速度もライトルーム classic CCより速く、capture oneに引けを取らないレベル!

クロップの編集複数適用ができないのと、アップデート終了につき最新OSで使用できない、最新カメラに対応しないことを除けば、実用可能です。
むしろそれ以外のセレクト・編集・アウトプット性能(UX)はアドビより高いかもしれません。

ストア版は終了しているので、どうしても欲しい方やキャプチャーワンの代理的に格安でテザリングしたい方は、パッケージ版を。

Canon EOS Utility


この画像はDPPですが、メーカー系の付属ソフトウェアでもテザリングが可能です。
キャノンであれば EOS Utility、ニコンであればCamera Control等。

ウェブ上からDLし、誰でも気軽に使用できる反面、テザースピードやUXは前に紹介しているテザリングソフトには及びません。また単一のカメラメーカーのカメラしか使用できないという制限があります。一つのカメラしか使用せず、ただ取り込みとして使用するという使い方であればメーカー系でも問題ないでしょう。

結論

テザースピードやUX、画像処理クオリティ等、様々な角度からみてCapture Oneが有力です。
これはもちろん僕の使用状況によるので、一概には言えません。
それぞれに合ったものを使用するのが一番でしょうし、今後のアップデートや開発によってより良いものが出てくる可能性もあります。

現段階で考えたことは、そのソフトウェアがどういう歴史により開発されたかということです。キャプチャーワンは元はフェーズワンというカメラの専用ソフトウェアでした。中版カメラ・テザリング専用というベースがあったため、現在のような進化を遂げたのだと思います。
それに比べて、ライトルームやアパーチャーはどちらかというとビューワーソフトとして開発されました。セレクト・編集に重きを置きながら、そこにテザー機能が乗ってくる感じ。テザー中心ではなく、編集ベースで開発されてきた経緯があるので、そのような優先順になっているのでしょう。

現在はPCでなく、タブレットベースで動くソフトウェアも出てきました。wi-fi内蔵カメラやカードもようやく普及してきて、連結させずに、そのままディレクターや制作側のタブレットに飛ばすということも既に行われています。ソフトウェアの進化とともに、プロダクションが変化し、フォトグラファーの仕事が減るのか、あるいは今までとは違った新たな形態を生むのか。変化真っただ中の時代です。

写真関連の話しはノートにて連載中です。

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