世界の海はつながっている

風の強い日で、海に通じる道を走っている時から朝の髪型を保つのは困難だった。ビーチにたどり着くと細かい砂の粒子が宙に舞っていて、足元には風が作った砂の模様があってミニチュアの砂漠のようだった。遠くを眺めると宙に舞った砂が空と地平と混ざってその境界を曖昧にしていた。海には結構いい波が立っていて、サーフィンができそうだと思ったがサーファーは一人もいなかった。この外房の海は長崎の実家の海にもつながっていて、慣れ親しんだ逗子や熱海の海にもつながっていて、過去に住んだ宮崎やバリの海にもつながっているのだと思った。メンヘラ的にも毎回海を見るとそのようなことを思う。最初はサンダルのまま波打ち際を歩いていたが、他の人たちが裸足や水着で思い切り入っているのを見て、サンダルを脱ぎ捨てて裸足で海に浸かった。最後に海に入ったのはいつだか少し考えてみたが、全く思い出せなかった。