蛍光灯を交換した後宇多田

目覚めたら写真家の奥山由之と小さな猫が二匹、同じ部屋にいた。どうやらそこは著名なスタイリストの部屋らしいが僕はその人を知らない。しばらくして友人のヘアメイクが入ってきて、そのヘアメイクはスタイリストと友人らしく、共通の関係性ということで一緒に猫を愛でた。その猫たちはモデルとして雑誌にも掲載されたのだという話しを聞いて、どうでもいいなと内心思った。その後、写真家の友人Tと合流して夜通し飲み歩いた。彼と会ったのは随分久しぶりだった。夜が明けて泥酔しながら朝のファミレスで少し眠り、ドリンクバーからとってきたコーヒーはテーブルの上で冷めていた。そんな夢。

夢を見た時にはアウトライナーに”夢”というタグをつけて、あらすじを簡単に記録するようにしている。仕事と生活にアウトライナーを導入したのと、ちょうどコロナが流行し始めた時期が重なる。つまり2020年の2月から記述は始まっている。夢を書き付けても特に分析をするわけでもない。ただ書いておいて、たまに友人や恋人に、ちょっと夢の話し聞いてもらえる?と言いながらメモをそのまま朗読する。聞く人はいつも面倒くさそうにしている。

切れかかっていた蛍光灯を交換した。2日くらいそのままにしていたけれど、点滅がどうも煩わしい。小さなワンルームなので消したままでも室内灯でカバーできるのだが、手元にもう少し光が欲しい。ランチついでに外へ出て近くのスーパーを見ても無く、最寄りのダイソーに行ったがそこにも無く、三件目に入った少し大きめのスーパーでようやく買えた。夜は部屋の明かりを全て消して、新調したキッチンの蛍光灯だけを点けて宇多田ヒカルの新譜「BAD MODE」を聞いた。新しい蛍光灯はデイライトだがデイライトではないような不自然な発色をした。楽曲の全てが2020年〜2022年にレコーディングされていて、コロナ下に重なる。宇多田の声は14歳くらいに初めて聞いたファーストアルバムの頃から全く変わらないように思えたし、閉塞感を突き破る祈りのようにも聞こえた。

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