随分暖かくなってきました、春です、常丸です。
新しい生活や、模様替え、断捨離には最適な季節ではないでしょうか。
だいたい、この時期になると、雑誌も断捨離ものを推してきます。
最新号のクロワッサンでも、ほら。
「捨てる、収めるを極める」という見出しで、断捨離マニアには嬉しい特集です。
でも、ミニマルタナカに言わせると、こういうのはもう随分昔のことです。
なにせ、今は「捨てるものも、収めるものも無い」ので、整理整頓のしようがないのです。
そもそも収めるモノがないのだから、“収納術”や“整理整頓”みたいなものが不要になる。
生物学的には、退化と言えるのかもしれない。#ミニマリスト #ミニリズム
— 田中 常丸 (@tokimarutanaka) March 23, 2018
もう、これは古代、原始人的な生活スタイルに近いので、現代的というより退化していると考えられます。
赤ちゃんが成長して子供から大人になり、おじいちゃんおばあちゃんになり、小さくなって最後は赤ちゃんのような状態に戻る様に、人間の摂理です。
ライオンキング的に言えば、サークル・オブ・ライフです。
話逸れましたが、今回伝えたいのは、整理整頓するよりも、可視化したほうが、部屋もきれいになるしスッキリするということです。
片付けというのは、ある種のセンスが必要なので、散らかし派の人が急に片付けをしようとしてもだいたい上手く行きません。(それはトレーニングにより克服され得るものではありますが)
なので、最初から整理整頓しようとせずに、まず可視化する。これが大事です。
どういうことか?
収納しているものを全て引っ張り出す
クローゼットやタンスの衣類も、本棚の本も、キッチンの食器も一度全て外に出してしまいます。
部屋に出来れない程モノがあるなら、そのままアパートの外のストリートに展開して”フリマ”開催というのも手ではあります。(警察に見つからないように)
まずこの時点で、「こんなの持ってたんだ」「これいつ買ったっけ」と感じた人は簡単に断捨離できます。
自分の買ったものや持っているものを把握していない、把握していないものは普段使っていない=不要なものです。
モノを数で押さえておく
持っているモノをジャンルごとに数で把握しておくと、一気に可視化できます。
そして、収納家具等にしまい込まずに、オープンにすることで常に新しい状態を認知できます。
まるで部屋の壁に飾ってある絵画や写真作品のように、暮らしていく中で無意識の中に「ミニマル」が入ってきます。(意味不明)
僕の場合であれば

本は10冊。 参照記事:ミニマリストが残した10冊の本
クローゼットに服は6着、畳んで9着で合計15着。 参照記事:服を持たない生活

家具は3つ。机、椅子、ベッド。 参照記事:tokimaru写真事務所移転
といった具合です。
少数精鋭のものを揃えることで、気分は上がります。
また新しいものを買って物が増えた時にも、可視化しておくと、すぐに分かります。
そしてその中で機能が被っているものや、古くなったものを手放すことで、数は変わらずモノは増えないという仕組みです。
一度捨ててもモノは増えるので、可視化により状態を維持することが大切なのです。
なんでもボックスという裏ワザ
目に見えるものと、目に見えないところにあるものをメリハリ付けて整理した後でも、かならず
「こいつら、どこに置いておこう?」
というモノが現れます。
筆記具や、電池、ハサミにテープ、イヤホンにドライバー、誰かが残していった退屈。そのようなものです。
僕の家には、備え付けのクローゼット以外に収納家具は無いので、そのような細々としたものも全てクローゼットに押し込む形になります。
こうなると、可視化とは逆方向に行ってしまい、ごちゃごちゃして逆効果です。
ここでの裏ワザは程よいサイズの「なんでもボックス」をひとつだけ用意し、その中に細々としたものはすべて入れるということです。
デジタルで言えば、クローゼットというハードディスクに「なんでもボックス」というフォルダを1つだけ作り、そこに「その他」的な生活用品を全て入れてしまう。そういうイメージです。
この通り

これをルール化しておくと、あれーアレどこやったかなぁという時に、このなんでもボックスを探せば全てそこにある、という状態を作り出すことができます。
普段滅多に使用しない細々としたものは、出しっぱなしにしておくのではなく、一箇所にまとめてラフに突っ込んでおく。
ラフにというのがポイントです。邪魔だからとりあえずなんでもボックスに入れておこうという気軽な動機で構いません。
その中で、たまに外に出してあげて、必要なものと不要なものを分別してアップデートする。
絶対使わないと思っていても、生活していると使う場面って結構あるんですよね。それも意外にピンチで重要な場面だったりする。
この「なんでもボックス」にモノが入りきれなくなった時は、注意が必要です。
ボックスを増やしたり、大きくしたりするのはご法度。増殖ループにハマっていきます。
なんでも鑑定団の一員になったつもりで、厳しい目で峻別しなければなりません。
そういう感じです。
心機一転、モノの可視化から、新しい風を巻き起こしましょう。
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